あくまで個人的な印象の話ではありますが...
昨日の夕食時、たまたま点けていたテレビに元文科相事務次官の前川氏が登場していて、今回の件に関して色々と話をしていました。多分時間帯からTBS系列の「報道特集」だと思うんですが。で、見るとも無しに食事をしながらチラチラ眺めていたんですが、この方、凄く滋養説なんですね。最初に「総理の意向」文書の会見をした時には、額に汗をびっしょりかきながら訥々と話をしているような雰囲気でしたが、この番組の中では水を得た魚のように饒舌に色々話をしている。天下り問題やら、怪しげな援交関連のお店に出入りしていたことなどで評判は落としているけれど、流石に文科省の実質的トップにまで上り詰めただけはあるなぁと一寸感心してしまいました。で、次に思ったのが、これだけしゃべれるんなら、仮に総理からあるいはその関係部門から圧力があっても、それなりに言い返せるだろう、と言う事。
そこで気になったのが、今回の加計学園問題との関わり。彼が事務次官に就任したのは2016年の6月。その前は2014年7月から文科省の審議官を務めていた人。そういう意味では、この頃から「総理の意向」を感じていた可能性はあるんだけど、今世の中に出てきている話は2016年6月から11月頃の話ばかり。多分推測だけれど、審議官の頃はこの案件に関しては、それまでずっと文科省が対応してきたように、「努力します」と塩漬けにしていただけなんじゃ無いだろうか。それが2016年6月に実質トップとなり、それまで後回しにしてきた付けを全部自分で背負うことになり、今回の話に繋がったような気がする。多分自分としては、次の事務次官に回せれば良いくらいの感覚だったんじゃ無いだろうか。それが、天下り問題でやり玉に挙がり、結果的に辞職することになり、その怒りのやり場を彼が自ら何かしたと言うよりは、上手く利用されたような気がする。
大体、一族が有名な企業のオーナー一家であるわけで、かつ退職金として8000万円も貰っているわけだから、正直なところ困ることは何も無い。まぁ、本人としては満期体感して、何処かの名誉職を何カ所か歴任して悠々自適の生活を描いていたのかもしれないけれど、それが出来なくなった腹いせという面もありそうな気がする。本人がどう言う判断をしているか分からないけれど、少なくとも今出ているメールや文書に決定的な上古能力があるとは思えないし、これで騒ぎになって彼が有名になっても、決して彼に有利に働くことは無いんじゃ無いの。逆に、世間は忘れかけていた天下り問題とか、援交問題とか、余計なことを思い出せることになり不利になるような気がするんだけど。そう言えば昨日のバングでも、天下り問題に関しては何もインタビューせずに、ひたすらこの加計問題関連の話を聞いていたけれど、それでいいのかTBS!?
あくまで個人の穿った見方ではあるけれど、文教行政が官邸の意向で歪められてその歪みを感化出来ずに敢えて立ちあがりました、というような気概というか憤怒の気持ち見たいものは感じられなくて、何か急にスポットライトが当たり自分が中心になり饒舌に話をしているような雰囲気を感じたんですかけどねぇ。昨日も書いたけれど、今公開されている文書自体にも何か切り貼りしたり都合の良いところだけとりだしたような雰囲気を感じるし、その内容を見ても決定的な話は無く、しかも正式な書類と言うよりも、確認依頼だったり会議の内容を個人がまとめたメモであったり、証拠として取り扱うにも疑問が残るもの。あれだけ話が出来る前川氏が、この程度の内容で何か決定的な事を実行出来ると本当に考えていたとしたら、凄く甘いと思うのだけれど。いずれにしても、疑惑というか疑念しか残らないインタビューの番組でしたねぇ。
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