2017年6月3日

普通のメール

毎日新聞が嬉しそうに報道している、民進党が入手したという加計学園関連の文科省のメール。内容を見ても、普通の会議の議事録であり、まぁ新設に反対している文科省が後ろ向きなのを内閣府が発破を掛けていて、いよいよ仕方なくて自分達に責任が降りかからないように、最後には細かなところまで最後の難癖を付けているようにしか見えない。確かに、このやり取りだけ見て、かつ一部報道のバイアスの掛かった内容だけ聞いていると、確かに圧力が掛かっていると思えても仕方ないようなところも有るのかもしれないけれど、でも今治市等のこれまでの申請活動の内容とかと合わせて見ると、官邸側が見せているのは圧力じゃ無くてやる気の無い文科省に対しての怒りじゃないの(笑)。

で、なんで文科省内部のメールが外部に流出しているのか、そのセキュリティに関しての疑念の方が大きいんじゃ無いのか? で、最初の打合せ関連の一連のメールだけれど、これ該当するメールを順番に貼り合わせただけなんじゃ無いの。実際には色々な宛先の人があーだこーだ言って返信しているものがあるんじゃ無いだろうか。理由は、普通転送とか返信なら、元メールを添付する時には区切り記号なり参照記号をいれるはずだから。そういう意味で、何となく自分達の都合の良いメールだけ並べて貼り付けて、印象操作している気がする。さらに、メールのほとんどは打合せのスケジュール調整の話で、最初のメールもその打ち合わせ内容の概要を関係者に回しているだけで、そこからどうしたのか、と言う話が本来は必要なはず。その概要についての文科省のアクションが必要なのに、それが無い。多分それが三つ目のメール何だろうけど、仮にそうだとするともっと詳細を説明しろと要求しているわけだから、とても圧力に屈したとは言えない。

二つ目のファイルは、その最初の一連のメールに添付された概要なんですが、既に散々言われているように対応が遅い文科省に対して内閣府側が早急な対応を要求している内容。これを圧力というのだとすると、もう相手に対しての要求行為は全て圧力になってしまう(笑)。で、文科省の回答として三つ目のメールが掲載されていて、その内容も印刷されていますが、メールにも書かれて居ようにその内容は解答に対しての省内での叩き台であり、この後この内容に変更修正が入ったかもしれない。さらには、メールにも「14時に先方から電話がある」ということで、このファイルが送られたわけでは無く、その内容が相手と会話されたわけで、じゃぁその会話の内容はどうだったんだという話が分からない。そこで恫喝されたとか言うならまだ分からないでも無いけれど、ここまでは全て文科省内部の話で、彼らがどう感じていたかという話と、内閣府がどの様に言っていたのかというのは互いにそれぞれ主観の問題で、客観的に見てみたら他愛も無い普通のビジネスレターのやり取りじゃ無いの?!

で、この三つのファイル、どれもこれも個人間の間のやり取りで有り、しかも添付されているファイルは「概要」だったりするわけで、別に公式な文書でも無いし、しかもその後内容が変更修正された可能性があるのにその最終的な結論なり内容かどうか分からないようなもの。言ってみれば、まだ製造途中の車を走らせて「不具合があるのは怪しからん」と言っているようなもの。結果的に、後ろ向きな文科省の態度を裏付けする資料になっているだけでは。民進党がこれらの内容を持って「官邸の圧力が」とか言っているとしたら、一体彼らの中の会議体なり議論形成の仕組みって一体どうなっているのか逆に聞いてみたい。そっちの方が不思議だし、怪しいと思うのだけれど。

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