2017年6月23日

取り込まれる中小配送業者

ヤマト運輸が配送時間の適正化を進める中、Amazonは自社配送システムを構築して、これまで同様当日配送などのサービスを拡大していくという記事。素人考えでは、最大手のヤマト運輸ですら手が回らなくなる仕事を、何で中小の配送業者では可能になるのか不思議なんだけど、別の記事に寄れば、配送業務のばらつきが大きいので、閑散期に人員を有効利用する事になると前向きな意見が書かれているけれど、その分ピークタイムはもっと厳しくなるように感じるんだが... 2020年までに首都圏で1万人を確保すると書かれているけれど、それってほとんどの個人配送業者を囲い込むことになるんじゃ無いだろうか。ヤマト運輸の委託を受けた個人配送業者のドキュメンタリーを見たことがありますが、やはり不在時の再配送とか大変そうで、結局一日のノルマ達成のためには作業時間を朝早くから夜遅くまで延ばさないといけなくて、結局は誰も幸せにならないような気がしたんですが...

だからといって、今現在の妙案は無いわけで、再配送を回避するだけなら無人受取ボックスを増やせば良いんだけど、それだって最近では日に何回か受け取る場合も有るから、そういう時には困りますよね。また、当日配送を拡大するのがAmazonの野望なんだから、その為には兎に角受取人がいる時にジャストタイミングで配送できる準備が必要で、そうなると多少の無駄はあっても人の手配をどれだけ出来るかが重要。でも、Amazon側はそのコストは被らないんでしょうねぇ。まあ、私もAmazonのヘビーユーザーの端くれだと思うので大層なことは言えないけれど、デモなんか段々注文するのが申し訳なくなるなぁ。自分の場合は在宅勤務をしていることもあって、できるだけその間に受け取れるように設定もしているし、自宅にも居て再配送が内容にしているけれど、最近はその指定した時間通りに配送されないこともあったり、酷い時には指定した日付を超えてから来たり、一日早く来たりと、もうわやくちゃ。配送業者の方も大変だと思うけれど、もう一寸余裕を持ってシステムが回るようにAmazonを初めとした販売業者側も少し考えないと駄目なんじゃ無いかなぁ。

まぁ将来的には無人機での宅配になるんだろうけど、それだって結構まだまだ制限が多いだろうし。昔会社のビル内を走るメールロボットなるものがあって、受入室に届いたメールや小さな荷物なんかを指定されたオフィスの場所まで自動的に一日に何回か配送するシステムがあったんですが、それが結構大変でしたねぇ。通路に誘導用の金属テープがあって、基本それに沿って移動するんだけど、本体の大部分がバッテリーだったりして、時々なにかの拍子に通路の途中で立ち往生していたりして... あれが、もう30年近く前だから、今のシステムはもっと洗練されているんだろうけど。まぁ、地域単位で、誘導用のマップとかマーカーみたいなものを整備して、それを目印に無人配送できるような環境を整えるのが先でしょうね。

単なる個人的憶測だけれど、何かこれが日本の流通事情を良くも悪くも大きく変革させる第一歩になりそうな気がするなぁ...

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