2017年6月2日

現在版事業仕分けか?!

「坊主憎けりゃ袈裟まで憎し」みたいな話。加計学園問題で民進党は、国家戦略特区を廃止する法案を提出するという記事。もうね、馬鹿じゃ無いかと。何でこう極端に振れるんだろうか。今掛け学園問題に関しても、単に外野が騒いでいるだけで、しかも問題なのは何もしてこなかった文科省のはず。仮に、何か疑惑が確定してその考え方や手順に問題がありと言う事になったとしても、じゃぁ全ての特区がそうなのかという検証もせずに一律に廃止という波乱棒を通り越して暴挙。と言うか、もうこれって「集団ヒステリー」じゃないの?

そもそも、この加計学園の今治市への獣医学部設置に関しても、事の始まりは民主党の高井議員(岡山)が何とかしたいと始めたことでしょ。しかも、今は半狂乱になっている小西議員だって最初は賛成していたけれど、身内に獣医師がいるからか、父親が隣県香川県獣医師会副会長だからか、反対に回っているけれど、特区をそれまでの保留から前進に変えたのだって民主党政権。まぁ、法案提出まで行くかどうか不明だけれど、仮に提出されても反対多数で否決されるから実質特区廃止には繋がらない、と言う実害が無い事も多分民進党は織り込み済みでは。結局は彼らのパフォーマンスだけ見せたいだけなんでしょうね。

個人的には全く知らない議員さんではあるけれど、自分が切っ掛けを作り地元のためと思って陳情を進めて、やっと光明が見えたと思ったところで政権が代わり野党に再び戻ったけれど、それでも何とか努力して自分や地元の努力が花開きかけた矢先に、それを全て否定されてしかも自分としては本意では無いけれど党の方針に従わないといけないから心にも無い事を言わざるを得ないこの高井議員の心中はどうなんだろうか。しかも、直ぐ隣りの選挙区の同僚議員が火付け役で、且つその議員は利害関係者と親子であると言う事も含めて。

確かに「戦略区特区制度」というのは、既存のルールや状況に左右されずに試験的に最優先でやってみようという「実験的な試み」であるから、多少は無理筋を通さないと進まないことも確か。ただ、その選択にしても無いようにしても実行にしても、ちゃんと公開情報があるわけで、そういうものを見ればどの様に決定したのか誰でも分かるし、大体疲弊している地方としては何としても起爆剤が欲しいと言うことでお互いに鎬を削って特区獲得に走ったわけで、そういう地方を切り捨てることにもなるわけです。勿論、その特区の状況や効果を随時検証して、ちゃんと当初の目的通り進んでいるかは確認しなきゃいけないし、問題があれば正すなり最悪は中止して反省も必要。でも、その場合だっていきなりはしごを外すわけにはいかないから、ちゃんと理由説明やら何か改善策の可能性やらも検討する必要があるでしょう。そういうものを全てすっ飛ばして、粋な利根なことを言い出すのは、もう政党政治の中の政党としての立場すら否定するものでは。まぁ、民進党は与党民主党政権時代に、今回のテロ等準備法が「共謀罪」として民主党が提出していた時、反対している自民党が法案成立を優先して民主党案を丸呑みしたら、逆に怪しからんと廃案にした前科がありますからね。もう、ここまで馬鹿な議員は、これから30年位議員立候補の権利を剥奪しても良いくらい。日頃からとんでもないことを平気で言い出す民進党議員だけれど、もう逸れも極まった感がする。

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