通常国会が終了し、あれだけ騒いだ森友・加計の所謂「そば事案」は、するするっと咀嚼されて終わり。あれだけ騒いで騒動を起こした野党には、熱々のそば湯をぶっかけて反省して貰いたいところ。特に森友学園なんて、もう誰も言わなくなってしまい、内閣が倒れるとか言っていた某ジャーナリストとかどうしているのか。逆に関西の生コン事情とか痛いところを表に出された議員もいたし。
その加計学園問題。週末のニュースや情報番組などを見ていると、なんとなく内閣の説明が足りないから混乱したけれど、特に騒ぐほどの話でも無いんじゃ無い、みたいなトーンに収斂しつつあるような印象を受けたのは気のせい。で、それら番組の最後にキャスターやMCが決まって言うのは、「さらなる丁寧な説明が必要ですね」という決まり文句。でもさぁ、政府が発表したことをネット配信とかそのまま見ている人以外は、ほとんどの情報はテレビや新聞などで伝わるわけで、その媒体となる「メデイア」はちゃんと過不足無く情報を伝達したのかという点では大きな疑問を感じますよね。内閣に批判的な毎日新聞/TBSや、朝日新聞/テレビ朝日が批判的なのはまぁまだ分かるとしても、逸れ以外の新聞メデイアも同様の論調が多くて、しかも「総理の意向」なる公開された文書の極々一部の言葉だけをことさら取り上げて報道している。
自社の方針あるいは考え方で、50%-50%では無くどちらかにバイアスが掛かることは、これは仕方ないと思うし、それが「自由な言論」だとは思うけれど、その根拠が余りにあやふや。しかも、それならば何故50年以上も新規増設が無かったのか、元々は民主党時代にとっかかりが作られたのに、それが何故その後問題になるのか、京都産業大が候補から消えたのは報道では加計学園との競争に敗れたと言うけれど、実際は準備期間とタイミングの問題であるのに、そうは伝えない。素人の自分でも、公開されている議事録や資料などを追いかけていけば、今治市が長い年月を掛けて準備して何度も申請しては落選していたこと。加計学園と組んで誘致に乗り出したのは10年近く前からで、しかもそれは民主党の地元地域選出議員の後押しがあってこそのこと。そして本来ならもっと速く進めるはずが文科省の抵抗で延び延びになっていたこと。それ故に、戦略特区トップのな価格総理大臣からの勅命としてスピードアップが出されることに、何の不思議も無いと思うのだけれど、何故かメディアその部分だけをクローズアップして「知り合いだから」という別の理由と無理矢理結びつけようとする。そして二言目には「説明が足りない」とメディアがしたり顔で言うけれど、既に公開されていて素人でもアクセス出来る情報で十分理解出来るのに、それをちゃんと咀嚼して伝達していないメディア自身が自らの怠慢を堂々と表明しているとしか考えられない。
今回の件で、世間的には「菅官房長官のミス」ということで「99勝1敗」と揶揄する記事もあるみたい。でも、それって散々これまでの4年間野党が攻めてきて初めての失点であるわけで、どれだけ相手にされてこなかったという証明になるし、その唯一の敗戦が今回の加計学園問題というのであれば、逆にこれだけ背景情報がしっかりしていて内閣が本来の特区推進という使命遂行したことが証明されている案件では、それは疑いがあったという意味での敗戦では無く、対応が拙かったと言うだけのことであり、実質は野党の勝ちでも無い。いつも相手を貶めることしか考えない野党が、特に民進党にとってはそもそものとっかかりが自分達であったことから、今回の加計学園の獣医学部新設問題は、上手く進めれば自分達の手柄として、これまでとは異なる「世の中のためになる政策」として胸を張れるものになったはず。ところが、相手を貶めることしか存在意義を感じないものだから、そんなことなど全て捨ててしかも自分達が推進してきた官邸主導の政治すら否定するように特区廃止何て言うことも言い出す始末。そのうち、参議院不要論以上に「野党不要論」みたいな話が出てくる気さえする今回の騒動でしたね。で、その原因を作ったのは節操の無い野党が原因ではあるけれど、メディアがその内容の成否を伝えるのでは無く、自社の利益のためにより刺激的で話題になりそうな方向にだけ法堂している怠慢さが拍車を掛けたと言えるのでは。例えば今回の件から「説明を補う」という目的のために、CNNのような24時間政府広報専門チャネル「GNN (Government News Network)」みたいな物を作られて、それでよりバイアスが掛かった情報が流される方が怖いですよね。そうならないためにも、既存メディアは是々非々でちゃんと仕事をする事をしないと。まぁ、言うだけ無駄だとは思うけれど...
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