2017年6月1日

大山鳴動鼠も出ず

東京2020オリンピック・パラリンピックの地方開催経費に関して、昨日東京都、組織委員会、国、地方自治体の代表者が集まって協議をし、取りあえず当初の提案書通りの内容に決着することで、拳を振り上げていた地方自治体もそれを降ろして協力することになったんですが、それならそれでこの一年近くの騒動は一体何だったんだろうか。

静岡県も、伊豆での開催だけれど自転車競技を開催するわけで無関係では無いので、川勝知事もこの会合に参加していたけれど、それでも静岡県はまだ良い方で、開催競技種目が多い神奈川県とか埼玉県なんか、多少の出費は仕方ないとしても、これまでのように何十億、何百億なんていう支出は到底飲めない。結果的に、競技に関わる部分は東京都と組織委員会が持ち、インフラや支援関係は地元が持つというこれまでの内容が裏書きされただけ。ただ、会談後のインタビューを見ていると、皆さん言っていることがバラバラな気もしていて、それぞれ自分達の良いように解釈して入るみたいに見えたんだけど、それは大丈夫なんだろうか。ああいう場合は、ちゃんと議事録というか了解事項を書面にして記録に残さないと、また暫くしたら言った言わないの話が出てきそう。

で、今回も結局は小池都知事が勝手に卓袱台返しして混乱を生み出して、結果的に元の鞘に収まった(収めた?)だけのように見えるんですよね。そこで何かコストセーブがあったわけでも無いし、新しい提案が会ったわけでも無いし、結局は元々の提案がそれなりに練られて優れていて納得出来るものだったからそこに回帰したと言うだけのような。結局小池知事は自覚してやっているのか、知らないうちにそう言うモードに入ってしまうのか、まず目立ちそうな問題(Issue)を打ち上げて、それでワイのワイの騒いで自分が仕事しているように見せて、でも結局は結論を出そうとは自分ではしないから、散々騒いだ後で元の答えにもどるだけ。就任直後のボートレース場の話だったり、今の豊洲問題にしてもそうだけれど、自分が火を付けても決してそれを消す努力はしない。

次にオリンピック関連で問題になりそうなのは、築地移転にも絡んだ環状二号線の工事じゃ無いかと思うんですが、今のままでは間に合わなくて、選手村の建設や移動など問題が出てくるはず。その時には、多分先ずは「プロジェクトチーム」を立ち上げて、訳の分からないメンバーを招集して、散々混乱させてから元の案に戻るのだろうけど、でもこの問題は戻るべき回答は無いんですよね。今すぐに手を付けるか、諦めるしか無い。で、今のままでは後者の解しか無いわけで、その時に多分彼女は豊洲に問題があったから遅れたか、以前の都知事の責任にするんでしょうね。

そう言えば、浜渦氏の偽証罪で告訴することが決まりそうですけど、本丸の石原氏はどうするつもりなんだろうか。この後都議会で決定しないと実際に告訴は出来ないみたいだけれど、百条委員会の様子を見ている限りでは、最初から結論ありきの様子しか無いわけで、浜渦氏の主張を覆すだけの証拠も無かったように思うんだけれど。その場合は「疑わしきは罰せず」の原則が活きると思うのですが。いずれにしても、不要に騒いでそれを収めることで自分の力を誇示しているように見えるけれど、それって本当なら最初からその結論を進めれば良いだけの話で、マッチポンプというか自作自演というか、一番みっともない態度だと思う。最初からそれにすがるのって、どうだろうか。一寸思ってきたのは、小池さん、若しかしたら任期前にリコールされたりして...

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