昨日の夕方くらいでは、対戦相手の増田四段優勢みたいな話が流れていたのに、一晩寝て起きたら藤井四段が29連勝を達成していてビックリ。藤井氏が14歳の中学生というのは勿論ビックリなんだけど、将棋に対しての知識だけで無く「競技」という意味では経験値経験則も大きな意味を持つと思われるのに、それがまだほとんど無いはずの藤井氏がこれだけ勝ち抜けるというのは、もう凄いを通り越して脅威なのかも。勿論、14歳では有っても子供の頃から何度も色々な人と対戦をしていて経験値もそれなりにあるんだろうけど、それでも常に切磋琢磨している先輩プロ棋士を相手に、時には劣勢になりながらも逆転して勝利をし、二度目の対戦相手にも勝利するなど、どう見ても運や偶然で勝ち進んでいるとは思えない。
これまでの連勝記録28連勝を持っていた神谷広志八段が浜松出身という事で、それが一寸残念なんだけど、藤井四段の快進撃はどこまで進むのだろうか。今回の対戦から暫くは竜王戦の決勝トーナメントが続くみたいで、段々と実力も実績のある人と続けて対戦する状況になるらしい。となると、やはりこれまで以上に厳しい対戦が続くのだろうから、連勝記録もどうなるのか気になるところ。
私自身将棋は子供の頃に一寸やった程度で、今では駒の動かし方すら怪しいのだけれど、なんとなく場面を見ていると、これは立体的なシミュレーションゲーム何だなと言う感覚が漠然と沸いてきます。立体的というのは、駒の動き方がそれぞれ違うので、その動き方とその後の相手の駒の動き方との組合せで、時系列が複雑に変化して組み合わさることがそう感じさせる気がします。チェスなんかも将棋に近いイメージがあるのかもしれないけれど、取った駒を使える将棋の場合、さらに複雑さが増す=立体的な厚みを感じる気がしますね。それが、平面的ではあるけれど、挟むことで自分の陣地に一気に変化させられる囲碁の持つ一瞬の場面展開とは違った魅力なんだと思う。
将棋、オセロは、昔からコンピューターゲームでの日本では馴染み有る競技で、そこから入った人も多いのだろうと思うけれど、昔は過去の醸成機を徹底的に記憶して、その中から最適解を見つける手法だったのが、最近ではもう少し思考するように変わってきているみたいですね。AI利用がここにも出ているのかもしれないけれど、藤井余談の思考パターンを移植して対戦できるAI将棋なんていつか出てくるのだろうか。所謂「閃き」に近いものは、なかなかAI(機械)には難しいと言われていて、それも単に何か一つのアイデアが浮かぶんじゃ無くて、多分頭の中で色々なシミュレーションが多数並行して走っているうちに、何か一つが優勢になって思い浮かぶんだろうなぁ。そういうものは、二値のプログラミングで表現するというのはどうしたら可能になるのだろうか。単に乱数で選択するのは閃きじゃ無いし。いずれにしても、次の対戦は7月2日ということで、30連勝の大台に乗れるかどうか、一寸楽しみではあるけれど、中学生という事でまだ義務教育中でもあるわけで、学校と稼働しているのか、それが不思議。まぁ、芸能人でも子役とか似たような状況の子供は居るから何か色々と工夫はしているんだろうけど。
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