2017年5月10日

ニュースバリューは何?

産経新聞に掲載された、羽田発シドニー行きANA便でのミール問題の記事。最初見出しを見た時は、「グルテンフリー」の食事が無かったとか、何か間違ったというトラブルかと思ったら、量が少ないと言う話?! で、見てみました、そのフライトの普通席の食事を。
フライト時間は、羽田を22:00過ぎに出発して、現地シドニーに朝の08:30に到着するパターン。離陸後軽食のサービスが有り、その後は基本睡眠時間で、到着前にリフレッシュメントが有るパターン。飛行時間は9時間位。試しに、同程度のフライト時間になるHND-HNLとかHND-LAXとか見てみましたが、同じような内容の食事が提供されています。で、記事に寄れば、今回の乗客の不満は、到着前の「軽食」が、グルテンフリーでサンドイッチが食べられないので、代わりにバナナ一本が支給されたことなの? うーん、大体そんなものだと思うけれど...

記事でよく分からないのは、1ページ目には「卵、ソーセージ、マッシュルームなどのイングリッシュブレックファーストが提供された」と書かれているけれど、2ページ目には「サンドイッチだけだった」となっていて矛盾する。ビジネスの食事にも、そんな「イングリッシュブレックファースト」らしきメニューは無いし。しかもこの乗客、最初のディナーでは、元々事前予約していたグルテンフリーのミールも食べて、さらに普通食も食べている。それだけ大食漢だから、到着前のバナナ一本に不満を言ったのかもしれないけれど、それなら自分で予め何か準備しておくとかするのが普通だよなぁ... まぁ、余分に搭載したミールが余っていたから、さらにビジネスクラスメインのチキンソテーも出して貰えたんだろうけど。でも、それってかなりの優遇だと思う。

最近、色々な航空機関系のトラブルが何度も取り上げられるので、何か航空機関連の話題なら記事として取り上げられるのかもしれないけれど、今回の件は乗客側の我が儘でANAは逆に規定以上に過剰サービスをしているくらい。記事の論調を見る限りでは、ANAがもう少しグルテンフリーの食事に気を遣うべきみたいな結論になっているけれど、それならバナナ日本なら良いのか。ベジタリアンとか宗教的な理由で特別食を事前に予約することは良く聞く話で、グルテンアレルギーの場合の特別食もそう珍しいものでは無い。でも、だからといって通常の何倍も食べられるわけでは無いし、多分コスト的には特別食の方が高いんじゃないだろうか。また、使用出来る素材も限られるだろうから、多分軽食として出せるのは果物くらいしか無いんじゃ無いかな。それはそれで、また個人の好みの問題も有るだろうし。でも、特別食に普通食も平らげて、さらにもっとよこせというのは、一寸マナー違反な気がするし過剰サービスの要求では。

で、この程度の話をわざわざ一般紙が取り上げる理由が分からない。「今だから」こそというのは分かるけれど、いらない摩擦を生むだけじゃ無いだろうか。

0 件のコメント:

コメントを投稿