2017年4月8日

テーブルマナー

木曜日、金曜日と連泊した横浜ベイシェラトン。木曜日は、翌日定期検診があるため食事も軽めにしてお酒も厳禁。そこで、改装されたばかりの26Fのラウンジで軽く食事をすることにしました。かなり広くなったラウンジの、空いていた右奥の席に一寸サラダとかスモークサーモンなどを取ってきて、本当は並んでいたお酒を飲みたいのだけれどぐっと我慢して烏龍茶を飲みながら食べていたところ、並びの席で一つ空けた席に座っていた60代位のアメリカ人(だと思う)の男性が突然、「ヨーロッパスタイルだね」と話しかけてきました。

最初は何を言っているのか意味が取れなかったんですが、ナイフとフォークを使うマネをして"European style."と言うので、どうも私のナイフ・フォークの使い方がそうらしい。でも、これまで生きてきてヨーロッパスタイルなんていうのは聞いたことが無いので、「ヨーロッパスタイルと言われても、私には何がどうそうなのかわからないけれど」と言うと、「アメリカ式だと、切るときは右でナイフ、左でフォークを使うが、食べるときには右手にフォークを持ち替えて食べるけど、君はそのままヨーロッパ式に食べるときも使っている」と言われて、うーんそうなのかなぁ... (笑)。

まぁ、アメリカ人でステーキを食べるときには、最初に全部切って、それを右手にフォークを持ち替えて食べる人もいるけれど、結構欧米人の場合は左利きも多くて、しかも日本のように子供の頃に右利きに強制させることも少ないので、あまり右手でフォークという場合も無いような気がするんですが。実は私も子供の頃は、右手が利き腕なので、右手にフォーク、左手にナイフを持って、肉などは右端からナイフで切り分けて食べていきました。フォーク=お箸的な感覚だったから、食べ物を口に入れる動作をするのは右手が自然だったし、実際それが一番簡単で普通だと思ったから。でも親から「左右が逆」と言われて直されるんだけど、なんで使いづらい左手でフォークを持つのか理解出来ず、暫くは何度も直される時期が続きました。そんな話もすると、何か感心したような表情を見せたのが不思議です。

で、相手の男性が結構ワイン等を飲んでいたらしくて良い気分だったようで、唐突に始まった話は、このホテル(=横浜シェラトン)は、駅の真正面で分かりやすくて良いし成田からのアクセスも電車(N'EX)で直通だから便利と言うので、実はこのホテルは20年位前に立てられた古いものだけれど、24F以上のフロアーがリノベーションされて、丁度4月1日から再オープンしたところだよと言うと、おおそれはラッキーだったと喜ぶし。アメリカ人に多い気がするけれど、結構向こうの人って他人同士でも何かの切っ掛けで隣りのテーブル同士で話をしたりする、話し好きな人が多い気がするんですが、この人もそんな一人だったようですねぇ。

その後、また「君はヨーロッパ人か」みたいなことをまた言い出すので、「いゃ、日本で生まれて日本で育った典型的な日本人だよ」というと「その割には今話している英語が良く理解出来る」と言われて、ちょっと嬉しい(笑)。仕事やプライベートで何度もアメリカを行き来しているし、仕事で使う一番のツールだから、それなりに英語も話せるみたいな事を言うと、彼が愚痴り出します。どうも、今日本人二人と仕事をしているらしいのですが、一人は50歳代の男性ですが、この人は英語が苦手らしく、「彼の言う事はほとんど分からない」と言います。もう一人70歳代の男性で、こちらはある程度英語は話すようですが「何を言っているのか理解出来ないときが有り、何度も聞き返すときがある」と溢していました。そんなこんなで、本当は軽く食べてさっさと部屋へ戻る予定が、結構ああでも無いこうでも無いと話が弾んで、カクテルタイムが終わる20:00近くまで1時間近く話をする事になってしまいました。まぁ、私にとっても英会話のOJTみたいなものなので、かなり錆付いている英会話能力を少し取り戻すことになったから良いのだけれど。でも、外国人比率の高いヒルトン東京のラウンジでは、そんなことはこれまで無かったなぁ。地元のホテルのバーで、アメリカ人のご夫婦がカクテルを頼もうとしていたけれど、バーテンダーさんが言っている内容が分からなくて助け船を出してあげたことがあるくらいだろうか。私は高校時代は英語で赤点すれすれだったので、理系の大学受験の時も英語が試験科目に無いか、配点の低い所を狙って受験しましたが、卒業して就職したのが外資系のバリバリ英語が必要な会社で、そこで色々な経験をしたから人並み以上に英語は出来るようになったけれど、それでもこれから日本でも、それなりに話とか出来る程度の能力は必要になりそうですね。

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