東洋経済ONLINEに掲載された、日本国内の大学での奨学金延滞金ランキング。年間880億円もの奨学金が延滞されているというのも驚きだけれど、それ以上に衝撃的だったのは、日本にこんなに大学があるのかという事。ざっと見た感じでは、多分8割9割は知らない学校名ばかり。私が大学受験したのはもう40年位前なので、それ以降に新設された大学も多いとは思うし、若しかしたら旧来の学校が合併や統廃合などで校名が変わることもあるだろうけど、しかし多すぎ。
まだ自分達の世代くらいだったら、学生数も多くて良かったんだろうけど、これだけ有っては大学間競争が激しくなっていくのも納得ですよね。でも、単に「大卒」というラベルを得るために、こういう所に行っても意味があるんだろうか。それよりも、高専みたいな感じで二年間ぐらいきっちりと技術を身につけて仕事を探した方が、就職率とか就職先企業とかの待遇も良くなるんじゃ無いだろうか。本当のところ、企業が求める大卒社員って、研究職などの一部を除けば、そのまま即戦力になるとは思って居ないと思うし。それなら、即戦力の社員を目指した教育機関を作る方が、学校側も企業側もWin-Winだと思うのだけれど。大学無償化なんて言っているけれど、とても意味があるとは思えない。
勿論、経済的理由から進学したくても出来ない人も多いだろうけど、そう言う場合は学業でTop3で卒業するなら免除とか、KPIをちゃんと設定して達成したら免除という形での「無償化」だったら意味があると思うし、そうするべきだと思うけれど。例えば、企業活動に関しては「会社四季報」でちゃんと比較検討できるわけで、IR系の対応がしっかり出来ていない企業は、所謂「ブラック」として社会的にも監視されるわけです。同じ事を大学とか場合によっては専門学校や高校など、義務教育以降の教育機関に対しても考える必要があるのでは。で、「学校四季報」は学校としての財政情報だけで無く、就職率とか就職先、場合によっては5年とか10年後位の就業実績まで含んでも良いと思うし、技術系の学校なら出願特許数とか論文数、文系なら論文に出版本数とか、これもKPIを設定して客観的に評価できるものって一杯あると思うんですよね。スポーツクラブの成績等も良いと思うし、文系等なら色々なコンテスト等の成績とか。
後大学教育で思うのは、社会人教育の門戸も広げて欲しいですよね。そういう部分を加味しても良いだろうし。色々と考えさせられる記事だなぁと感じます。
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