2017年4月4日

グランバーガー

ハンバーガーチェーンのマクドナルドが、これまでのレギュラーバーガー「クォーターパウンダー」の販売を終了して、新しいラインナップである「グラン」シリーズの販売を始めるという記事。マクドナルドどころ方のファストフードチェーン含めても、一年に何回か行くかどうかと言う自分にとっては縁の無い話だけれど(笑)、私なりに感じるのはマクドナルドが調理時間短縮のために今のシステムを入れてから、それまで以上に味が落ちたと言う事。あと、こう言う宣伝素材の写真だから仕方ないけれど、実物はこんなに美味しそうでもないしボリューム感も無いというのはお約束。

一番大きな調理時間短縮システムで感じるのが、バンズとミートの劣化。バンズは、以前だと鉄板で半分ずつ焼いていたのが、今ではトースターでさっと温めるくらい。ミートも何か工夫をしているんだろうけど、以前と比べると焼き時間が短くなっている印象だし、第一昔のビッグマックなどは二つ入ったミートパテから油が出ていた記憶があるけれど、最近のハンバーガーはそんなことに遭遇した記憶が無い。企業努力として、オーダーが入ってからサービスするまでの時間短縮を、何秒単位で縮めていった結果だと思うのだけれど、その分味が均質化して劣化している気がする。それって、素材側の問題も有るだろうし、調理器具側の問題も有ると思っていて、そう言うシステムで作る限りは素材側が多少改善されたとしても、全体的な味ってそれまでの物とそれ程違わない程度にしかならないんじゃ無いかと。

最近流行の「高級ハンバーガー店」とは、ビジネスモデルが違うわけだから、同じ事をマクドナルドの店頭でやれとは言わないけれど、私が比較的よく利用していた頃、もう20年以上前だけれど、あの頃はモスバーガーやウェンディーズと比べて確かに「ファストフード」程度の内容だったけれど、それでも「ハンバーガーを作る」という雰囲気は感じられていたように思います。でも今は「ハンバーガーを組み立てる」みたいな印象なんですよね。回転寿司でも、一応職人が似義伝回してくれるお店のお寿司と、ロボットがシャリを作ってネタを載せた物を回すお店の違いというか、そんな感じ。チェーン店だけに、なかなか既存の調理システムを変更する入れ替えることは難しいとは思うけれど、今のままでは商品を買えても見た目が変わるだけで、内容は以前とそんなに違わない気がするなぁ。

まぁ、マクドナルドを利用することは、今年もほとんど無いだろうけど、もう少し「久しぶりに行ってみるか」と思わせるような内容のものをもう一寸考えて欲しい。このグランバーガーも、正直なところ今販売している同様の物との差別化がよく分からない。多分お店側の人は「食べてみたら分かる」というのだろうけど、その「食べ見よう」という気持ちを励起されるような「何か」が感じられない。例えば、写真の三つのハンバーガーのミートパテが、もっと「肉肉しい」感じだったら、一度試してみようと思うかもしれない。そんなチョつとしたことで印象が変わると思うけれど、それがなかなか難しいのかな。

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