切り込み隊長・山本一郎氏のコラムから、何故か有事になると静かな左翼系運動団体の不思議さについて。これまでの彼らのデモやら意見表明に沿うのであれば、今こそ官邸前国会前で「集団的自衛権の実行反対」とか「北朝鮮を挑発するような日米合同演習参加反対」とかという行動を取るべき一番の時では。一方で彼らが日頃主張しているように、お互いに胸襟を開いて酒でも飲みながら会話すれば解けない問題は無いと言う事を是非実践してもらいたいとも思いますしね。
国際情勢に詳しいわけでは無いけれど、今回の北朝鮮のミサイル発射や原爆実験の準備などがこれまで以上に注目されているのは、その技術水準がこれまでのレベルよりも経験を蓄積して高くなっていると共に、直前にクアラルンプールでの金正男氏殺害事件があり、今後これまで以上に暴走する懸念があるからではないかと。これまでとは違った方向に、彼らのゴールが見えていることが、これまでに無い危険さを感じさせているような気がします。
で、日頃余り我々は認識していないのだけれど、韓国と北朝鮮は未だ戦争状態にあるわけで、今は単に「休戦」しているだけ。だから板門店もあるわけだし。今すぐ何かの戦争が始まるとは思わないけれど、実は結構危ない状況にある国というのも事実。たまたま日本に近いから行きやすいからと多くの観光客やビジネスマンが韓国にいるわけですが、結構危険な背景が有る事って余り認識されていないのでは。そこで不安になるのは、仮に何か有事が発生した時の邦人の脱出について。直ぐに思い浮かぶのは空路による日本への帰国ですが、韓国の玄関口である仁川国際空港って、北朝鮮との国境に凄く近い場所にあるんですよね。北朝鮮側国境にはそれなりの戦力が配置されているはずで、仮に何かあった時に仁川空港に離発着する航空機って、良い的になりそうな気がして仕方ありません。そう言う意味で、仮に北朝鮮や韓国で何かあって急いで脱出しないといけない時には、仁川からの脱出って凄くリスクがありそうな気がする。先ずは韓国新幹線なりで南下して、釜山からの脱出が一番確実なんじゃないだろうか。釜山からなら船便もありますしね。まぁ、危険な場所に近づかないというのが一番だと思うし、だからこそこれまで何年も韓国へ修学旅行をしていた学校が取りやめる決断をしたりしているわけですが。
所謂左翼系の人達の発言は自分の意見とは相容れない部分がほとんどではあるけれど、個人的に一番信用できないのが今回の様な時で、実際にそう言う場面が現実になった時にそれまでの意見を引っ込めるというのか、それこそ自分達が一番危惧していた場面になっても、一番活躍できる場面になっても、いざ現実になると隠れてしまう。そう言う様子を見ていると、結局彼らの発言の裏付けはそう言う現実問題に対しての意見では無く、別の目的のための発言なんだなと納得してしまうわけです。これまでも様々な場面で自分達が危惧している場面が現実になっても、彼らが主張していた事は何一つ発生していないわけで、そう言う意味で化けの皮が剥がれつつある中、もう一つ皮が剥がれて真の姿が多くの人に認識される機会になるのであれば良いのですが、結局それって本当の意味で社会のことを考えている左翼系の人にとっては、大きな迷惑でしか無いと思うんですよね。色々な意見が合ってこその多様性だし、バランス感覚が生まれるはずだけれど、結局右にしても左にしても、単に自分の主張を正義と誤解して声が大きい人だけが目立つから、どんどん信用されなくなる。それがもっと進んで、そういう「見かけだけ」の人が淘汰されていけば、それはそれで望む所なんですが。
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