2017年4月11日

離党会見

昨日、民進党からの離党を発表した長島昭久議員の離党会見の様子(No.1No.2No.3)。以前から、民主党、民進党にいるのが不思議なくらい自民党的な政治家、とすら言われていた人だから、今の民進党の様子に我慢ならないこともよく分かるし、ご本人も言われているように遅きに失したようにも感じられるくらいだけれど、それでもこれまでは「政党」という物の意味を考えて、敢えて自分を抑えてきたんでしょうね。でも、とうとうその押さえも利かなくなってきた苦しみというか葛藤がよく分かる内容じゃ無いかと。

「政治家」という物が、自分の信条に従って正しいと思うことを進めるのが目的であるから、先ずはその「信条」が一番重要なはず。ただ、現実社会でそれを実現しようとすると、どうしても同好の士を集めて「政党」なる圧力団体を構成して行く必要がある。だから、「政党」というのは一つの目標を共有している集団ではあるけれど、実はその目標以外の部分では異なる意見も多いだろうし、だから軋轢も内部では生まれるはず。でも、それを前面に出しては何も出来ないわけで、結果的に最優先する事柄は何なのか判断して、例えば将来的にそう言うことを続けて自分の地位を上げることで、自分が責任者になったときには自分のやりたいゴールを中心に添えるというようなことも可能になる。まぁ、色々な意味で実社会の縮図みたいな物が回帰的に含まれているのが現実。でも、それは人が集まって一つの集団を作るわけだから仕方が無いし、だからこそ一つの主義主張に凝り固まらずにバランス良く運営も出来るはず。

会見の中では、森友問題を筆頭に、貴重な時間やお金を費やして行ってきた「国会ごっこ」の事を批判しているけれど、普通はそう言う感覚が先ずあって、内部で正すことをやるべき。例えば、週刊誌やネットの書込を根拠に延々と質問することが、どれだけ国民のためになるのか、もっと言うべきでしたよね。自分の意にそぐわなくても、政党の一員である異常はその判断に従うべきだけれど、それでも間違ったことおかしいことはちゃんと言うべきで、長島氏の場合はそう言う切っ掛けは幾らでもあったんじゃ無いかと思う。

無所属になっての国会議員活動は厳しいから、今後は何処かの政党ないし政治グループを作るか入るんだろうけど、さてどうだろうか。

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