2017年3月12日

南スーダンPKO

長く続いていた南スーダンへのPKO部隊の撤収が決定。現在駐屯している部隊の任期が終わる5月を目処に撤収して、施設部隊の派遣は終わるが司令部機能はまだ残すという事。で、これまで「危険だから」「戦闘が発生しているから」と早期の撤収を要求していた野党は、この発表の後は「何故今決定した」と掌返しのような意見を言い出す。中には、森友学園の認可申請取り下げと絡めて、森友学園隠しだとまで言い出す始末。申請取り下げはその時の会見で学園側が突然言い出した話なんだから、其処までシナリオ作るのは無理だろう(笑)。

で、今問題になっている南スーダンPKOは、既に言われているように民主党の野田政権時代に決定派遣されたもの。ところが、その決定に対して民進党が反対しているのは本末転倒では。仮に早期の撤収を言うのであれば、「あの時の決断は間違っていたから、犠牲者が出る前に戻してください」と言うのが筋では。「あの時の決定は正しかった、しかし今は危険だから戻せ」というのであれば、何故その時に判断出来なかったのか、それを民進党が説明すべきでは。

でも、民進党の所属議員に言わせると、今の民進党は当時の民主党とは別政党らしい。だから、当時の民主党の政策や決定に関しては責任はないと思っている節があります。でも、確か民主党から民進党への移行は、民主党を解党して新規に民進党が誕生したわけでは無く、民主党の党名変更で今の民進党に代わったはず。その最大の理由は、政党助成金であったはずで、仮に解党して新党として立ち上げると現在の民進党所属議員数分しか助成金が貰えないけれど、党名変更で民主党からの移行にすれば、以前の民主党時代の議員数分助成金が下りることで、財政的に有利になるから、だったと思います。だから、関係無いというのであれば、ちゃんと助成金を一度国庫に戻してから言うべきだと思うけれど、そんなことは絶対しない。と言うか、例のプリカ問題を始め、お金の汚さでは自民党にも負けない政党ですからねえ(をぃ)。

日本の撤収発表を受けて、PKOの責任者でもある国連からもこれまでの支援に感謝して撤収判断を理解するコメントが直ぐに出されたけれど、当然PKOとして行っている以上日本だけの判断で決定は出来ないわけで、其処は国連との摺り合わせも必要だったでしょう。その時に、完全に日本が撤収してしまってはPKOとして困ることもあるだろうから、司令部機能はのことなどの摺り合わせがあったのでは無いかと推測。それによって、国連としての面子も維持しつつ、日本はもしもの場合の人的被害を最少化する早期の撤収を実行するという妥協案が決定したのでは無いだろうか。出すときも大変だろうけど、戻るときにはもっと大変何ですよね、何事も。大変なのは、現地での引き継ぎ作業もそうだけれど、これによって日本部隊が注目されて、トラブルに巻き込まれること。撤収が始まるだろう5月までの二月間は、これまで以上に緊張の連続になるでしょうね。大変だとは思うけれど、部隊の無事の帰国を祈るばかりです。

ほんと、少なくとも野田政権時代の担当者は、この決定に感謝しないとなぁ。まぁ、そんなことはおくびにも出さないだろうけど。

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