2017年3月12日

100兆円vs8億円

河野太郎議員が書いている、今の予算委員会での的外れな議論(でも無いか)。今に始まったことでは無いけれど、予算委員会と言いながら予算の話はせずに、その時々で相手を攻撃出る話題を、それも週刊誌とかSNS辺りから引っ張り出して時間を浪費する。数億円という金額が決して少ないとは言わないけれど、その8億円だって国の直接的な担当では無く、大阪府あるいは近畿財務局の話な訳で、先ずは其処で話をして埒が空かなければ国にもってくる話では。凄く既視感を感じるのは、これって民主党政権時代の「仕分け作業」と同じで、無駄を省くと言いながら、一番効果の大きな社会保障とかの部分は触れずに、数億円とか精々数十億円単位の所をネチネチと削って悦に入っているのと同じ光景が浮かんできました。

今であれば、まずは国民の大多数が望んでいるのは「経済」でしょう。なかなか上向きにならないとは言いつつも、最近では中国の爆買いが無くてもなんとなく経済は回っている雰囲気を感じるし、これからいよいよ東京オリンピック・パラリンピックも近づき建設関連を中心にお金が回り出すだろうし、そう言うモメンタムを上手く使ってたの産業や経済システムを回す話をしなきゃいけないのに、議論の中心は「森友」って、本当にセンスが無いと思う。

さらに言えば、一般会計の何倍もの規模で「特別会計」があるわけで、本当は其処だってちゃんと精査しなきゃいけないはずだけれど、そんなことはつゆほども感じない。本当ならば、一度は政権与党にいてそれなりに政治の仕組みを実体験しているはず手の民進党からもっと前向きな提案なり議論が生まれなきゃいけないのに、帰って維新あたりのほうがまともな提案をしていることを恥じないと。

最も来年度の予算自体はすでに先月衆議院を通過しているから、このまま参議院で何もしなくても30日後には自然成立が確定しているから、野党がやる気の無いことも分かるけれど、それならそれで足りないところをちゃんと指摘して補正予算を組ませるとか、やり方はあるはず。そんな努力よりも、見栄えが良い旬の話題に飛びついて、それを理由にあること無いことで攻める姿勢を「俺、格好いい」とテレビ映り、メディア写りだけを気にする様な議員は、次の選挙で落とさないと。最近思うんですが、単に得票数の多い少ないで当選・落選を決めるんじゃ無くて、最低得票数なるラインを決めて、それに満たない議員は例え選挙区一位であっても当選させない。あるいは、「当選見習い」として半年くらい修行させて、その上で評価されたから正式に議員として登用させるみたいな制度って出来ないだろうか。勿論地域によって全体の得票数の差はあるから一律に境界線を決めることは難しいし、接戦の地区ではなかなか得票数を伸ばすのも難しいかもしれないので、先に決めるのでは無く、その時の投票率などを参考に後から評価するような仕組みにするとか。

国会中継をたまに見るけれど、その低俗な状態にも呆れるし、兎に角話題になれば良いみたいな姿勢にはもうそろそろ愛想が尽きてきた感じがしますね。

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