昨日のWBC準決勝、日本対アメリカの試合。五分と五分の対決だったけれど、結果的に菊池、松田二人のエラーからの失点が勝敗を分けることに。でも、彼らの守備力は日本でもトップクラスなわけで、彼ら自身に原因があったわけでは無い。個人的に思うのは、日本では珍しい天然芝グランドに試合前からの雨でたっぷりと水を吸った土のグランドという慣れない条件が、一寸した狂いを生んで二人のエラーになってしまったように思います。最も、菊池選手の場合は、ボールが直前にイレギュラーしてのエラーだから、あれは仕方ないかも。それよりも、その後失点に繋がるサードゴロからの併殺で、あれだけ二塁ベースから離れていたのが、個人的には隠れたミスだったような。仮に、あの位置でしか補給できなかったとしたら、先ずは得点に繋がる二塁併殺を狙わないといけなかったんじゃないだろうか。それに、菊池選手所属の松田スタジアムは、今回のグランドに似た天然芝の屋外球場で、そう言う意味では広島の選手は一番慣れているはず。
アメリカのMLBやNFLでは、安全の為もあるけれど、やはり潤沢に予算があるからだと思いますが、一時期の人工芝グランドをどんどん天然芝に戻しています。一方日本では、甲子園とマツダスタジアム、あと楽天の仙台の球場も天然芝になったんだっけ。セ・パ12球団のうち9球団は人工芝グランドかぁ。アメフトのグランドも、日本では専用グランドと呼んで良いところ(川崎、アミノ、エキスポ)は、基本人工芝ですからね。共用する野球場も、甲子園くらい。後は、陸上競技場との共用が多いから、そう言う場合は天然芝グランドでの試合になりますね。それでも、人工芝での対戦がほとんど。あくまで個人的な経験ですが、人工芝になれていてたまに天然芝でプレーすると、結構違和感を感じます。逆に天然芝(自分が現役の頃は雑草さえ生えていない土のグランドだったけれど-笑)に慣れていると、人工芝はグリップが効く感じで余り違和感を感じないんじゃ無いだろうか。最もフットボールは足の感覚がほとんどだけれど、野球の場合はそれにボールの振る舞いも加わるから、さらに難しいと思うけれど。
そう言う設備の違いは工夫するしか無いけれど、今回のWBCを見ていても感じたのは、本当にこう言う世界大会でオールジャパンチームを送るのであれば、常設チームに近い物を準備していないと厳しいんじゃ無いかと。サッカーなどは、それぞれの大会でメンバーが招集されるけれど、年齢毎のチームとか細分化されていることも有り、全体で見ると年中オールジャパンのチームが何処かで作られている感じで、統一感というか一体感があるように思います。フットボールでもそう言う話が出てきているみたいだけれど、野球もプロとアマと言う課題もありますが、何処かで考えないといけないかも。シーズンイン直後に招集されて、合同練習だけで勝てるというのはなかなか難しいでしょうね。何処の国も野球の盛んなプロリーグのあるところは同じだと思うけれど、現状で出来るところまでで良しと割り切るか、もっとオールジャパンみたいな組織を作って、世界大会だけで無く例えば親善試合みたいな物とか、もう少し方向性を冠ガルのも良いかもしれない。出、そう言う取組を色々なスポーツへ水平展開して活性化して欲しいですよね。
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