オランダで研究されているという「環状滑走路」。通常の直線上の滑走路のようにスタート・エンドが決まっているわけでは無いので、どこからでも離陸でき何処へでも着陸できる。ただ、リンク先記事のBBCのビデオを見ると、この円形滑走路の直径は3.5kmと表示されるんですよね。となると、一周11km近くのかなり大きな施設になります。それだけの規模だと、普通に滑走路を作ってもいいような。例えばこの環状滑走路が一周2km位で、離陸するときも着陸するときもぐるぐる二周、三周と回って離発着するなら、それならスペースの効率化にもなるし良いかなと思ったんですが、そうすると滑走路の鶏舎も大きくしないといけないだろうし、大体それ位の円周を高速で進むと酔ってしまうかもしれない。
メリットは最大3機までの同時離発着が可能だとか、風向きを気にせずに離発着できるなど上げられています。前者はちょっと置いといて、後者に関しては確かに風向きに合わせてスタート・エンドを決めれば、所謂「横風の影響を受けることは無いだろうけど、それって風向きによって進入経路が変わるわけで、周辺への騒音問題が毎日変わることになりかねない。羽田のように密集地帯に有る空港だと、進入脱出経路は固定されているだろうから、ちょっと厳しそう。それに、どこから進入してくるか分からないから、進入灯の類も設置できないわけで、そうなると何かの時に計器飛行できなくなった場合はどうするのだろうか。まぁ、最悪の事態を想定して、何カ所かに進入灯を設置しておくと言う対策は可能だと思うけれど。
ふと思ったんですが、民間の空港よりも、空軍の基地として利用した方が現実味があるかも。360度どの方向にも直接離陸できるし、複数基が同時に離発着することも必要でしょう。また、どこから飛び出すか分からないから、敵に対して欺瞞行為にもなるだろうし。何処かの自衛隊基地がこんなにならなだろうか(笑)。
0 件のコメント:
コメントを投稿