今シーズンからJリーグの放映権を獲得したDAZNの映像配信が、ダメダメだったという記事。docomoがネットワーク関係を担当しているみたいですが、docomoも配信サービスを目玉に売り込んでいるからそれなりに力を入れているはずなのに、25日のシーズン開幕戦も、昨日のG大阪の試合もお話にならなかったらしい。
あくまで想像ですが、試合会場からファンが観戦する端末までの間には、1) 試合の撮影と番組製作(解説や実況)、2) そのデータを配信サーバーへリアルタイム送信、3) サーバーから不特定多数の視聴者へのリアルタイム配信、の3工程に大きく分かれると思いますが、多分1)は通常のスポーツ中継での配信と同じだから問題無いはず。多分問題なのは、2) の映像の中継部分と、3) の配信部分の付加が予想以上に大きかったのでは。特に3)の不特定多数への配信サービスに関しては、多分何十万人という視聴者が全国や世界からアクセスしてくるだろうから、そのアクセス集中に配信サーバーが耐えられなかった、というのが一番の理由じゃ無いだろうか。あと、ネットワーク負荷も地域によっては密集することもあるだろうから、その当たりの負荷分散とかアクセス管理の読みが甘かった気がする。
配信会社のDAZNは、ヨーロッパでは既に同様のサービスをしているわけで、そういう意味で何故事前に十分な準備をしていないのか不思議。契約の関係もあったかもしれないけれど、プレシーズンゲームをテスト配信するとか、練習試合南下でもテスト配信して設備なり負荷なりを事前に体験しておけばもっと違った結果になったと思うのだけれど。地元に磐田と清水の2チームが有るけれど、それ程サッカーには興味の無い私ですが、今後ネット経由の配信という物が、既存のテレビ映像配信に置き換わると考えている自分としては、この結果はちょっと(かなり?)残念。将来的にはNFLの配信は言うに及ばず、USカレッジの試合に国内の社会人(Xリーグ)、学生の配信もまとめてフットボール三昧のネット配信を期待している、何とかここからリカバリーをして技術的にもビジネス的にも目処を付けて欲しいのですが。
スポーツの種類によって中継方法は色々あると思うんですが、フットボールに関して言えば結構固定カメラとAI等を応用した自動追尾が実現できれば、人でをかけずに運用可能だと思うんですよね。例えば、カメラは両ゴール裏のタイト映像用2台に、両サイドラインセンターライン上からのワイド映像用に可能なら両サイドに2台、難しければここは1台でも良い。これに、ある程度の高い場所から人でで自由にパンやズーム・ワイド出来るカメラ1台と、サイドラインで選手を追うカメラ1台があれば、ほぼ神部機じゃ無いだろうか。タイトとワイドのカメラはレデイーフォープレーとかハドルをキーにして、最初のワイド側の映像に自動的に初期設定し、そこからプレーの動きを見ながらズームしてい区事を自動的に繰り返すことは可能じゃ無いだろうか。後は、スイッチングと画面表示用に掲示・ヤード表示くらいが出来れば、多分解説とか実況が無くても何とかなりそう。人ででの撮影が必要なのは、上からのズームとサイドラインの二人だから、クルーととしては5~6人位だろうか。後は、配信用の回線が何とか確保できれば、結構自由度の高い映像配信が出来ると思うのだけれど。実際関西ではRTVがやっているし、関東でも大学がやっている位なので、実現不可能じゃ無い。例えばDAZNがJリーグ以外の空いている時間帯をそういう他のスポーツ中継用に貸し出すとか、もっと間口を広げてくれると、色々なスポーツとのWin-Winの関係が出来て盛り上がると思うんですけどねぇ。
まぁ、言うは易しというのは分かっているんだけど、何かこう出来ないかなぁ...
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