2017年2月2日

日米会談

まだ正式発表はされていないようですが、10日に予定されていた安倍・トランプ会談は、10日にワシントンで行った後、トランプ氏の別送があるフロリダのパームビーチに移動して、そちらで翌日11日に追加の会談やゴルフをする予定らしい。既に何年も要職にあってお互いに行き来していたならばそう言うこともあるだろうけど、就任直後の新大統領が同盟国ではあるけれどアジアの一国の首相にそこまでの待遇を与えるというのはかなり異例なことのように思えます。しかも、ここ最近のトランプ大統領の日本に対しての厳しい発言があるのに、です。

あくまで素人の個人的感覚だけれど、日本に対しての批判というのは実は本命である中国に対しての「当て馬」じゃないかと。つまり、中国(や、メキシコとかその他の国も含めて)や日本に対しての批判を高めていって、その中で日本がアメリカに協調する「良い相手国」になる事で、他の国にプレッシャーを与えるのでは無いかと。例えば自動車貿易が問題に上がっているけれど、今現在殆ど日本では売れていないアメリカ車が、これから直ぐに何万台所か何千台になる事すら厳しい。一方で、既にそれなりに実績のある中国市場の拡大を狙う方が、多分メーカーも嬉しいだろうし、利益も大きいはず。だから、少なくとも車に関しては中国がメインターゲットで日本は当て馬じゃないかと。ただ、代わりに何かアメリカからの輸入というかビジネス拡大をする必要はあるわけで、それが何になるかは微妙かもしれない。牛肉にトウモロコシなどの農作物かもしれないし、シェールガスなどのエネルギー系なら日本にとってもそれ程重荷にならないかも。あるいは、米国の重要な産業である航空機とか防衛産業の素材企業がアメリカに進出して工場設置するとか。

ただトランプ氏の発言を聞いていると、余り貿易額にこだわっている雰囲気は感じず、失業率を改善する方向を望んでいるような気がするんですよね。今仕事をやっている人の給料が何ドルかアップするよりは、今仕事が無い人に仕事が与えられる方を重要視している感じがします。だから、国内への工場回帰を謳っていて、それはイコールコストアップを意味するんだけれど、余りそれに対しての言及が無いのもそんな理由というか背景があるからじゃ無いかと。だから、雇用を増やすという目的が達せられれば、余り業種へのこだわりは無いのかも。実際問題、アメリカで販売される日本車の2/3はアメリカ国内製造らしいから、今後これを広げるにしてもなかなか厳しいだろうし。

所で、トランプさん、パームビーチに別送があるんだ。昔あの近くに会社のオフィスがあって、何度も出張で行ったけれど、ちょっと懐かしい(笑)。あの辺りは米国でも有数の避寒地だから、今はハイシーズン。久し振りに行ってみたい気も(笑)。ゴルフはやらないからコースに興味は無いけれど、有名なゴルフ場も一杯あるんですよね、あの辺りは。冬の時期の今も、あの辺りは20度から25度位、場合によっては30度近く気温が上がることもあるけれど、時々寒波も襲うから天候はどうだろう。出来れば荒れた天候では無く、温暖な天候の中で両国に実りある話し合いがされることを祈るばかりです。

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