ダイヤモンドオンラインに掲載された記事の一つ、ピコ太郎のPPAPをビジネス英語のお手本に、という話。自分的に咀嚼して理解した結論は、「コミュケーションは、躊躇せず積極的に」という部分で、あまりPPAPとは関係無いと思うのだけれど、まぁ振り付けの話とか発音の話とか下地として利用しているんだろうなぁ。一寸強引な気もするけれど(笑)。
記事の中に搭乗するA氏、B氏の話は、私も仕事で何度も海外出張している時に見る光景で、実際の話TOEICで900点以上の人でも、アメリカ人などが同席している英語でのミーティングでは話せない場面は多々あります。理由は色々あると思うけれど、まずは「生の発音」に慣れていないことが大きいんじゃ無いかと。TOEICのような綺麗な発音、綺麗な英文だと分かるんでしょうけど、アメリカでも地域によって訛りはかなりあるし、言い回しにしてもTOEIC等の試験に出てくる表現は一寸古いものが多いと思うし(最近は改善されているのかもしれませんが)。
自分の経験も含めて思うのは、日本にいると英語の発音をカタカナで表記するのが、やはり誤解を招く気がしますね。あれを「英語の発音」と誤解してしまう。勿論、カタカナ表記でもある程度の発音を表現することは可能だけれど、英語の発音の中でカタカナでは表記できない・難しい物が、結構肝になっている場合がありますからねぇ。また、カタカナで覚えてしまうと、どうしてもアクセントとか抑揚が分からなくなる。これも英会話では致命的で、多少発音が変でもアクセントが合っていれば相手は結構察してくれるし、抑揚が違うと会話自体が成り立たない場合がありますし。これは、平板な発音の多い日本語のクセをカタカナで覚えてしまう弊害だと思います。関西の人が関西弁風に英語を話すと結構通じるのは、その要素が大きいんじゃ無いかというのは昔から思っている持論の一つ。それと、関西の人は物怖じしないというか、良くも悪くも積極的ですからね。
文法だとか基本的な発音とか会話能力とか、ゼロからでは何も出来ないのである程度の基礎知識はどれも必要。その上で、何か特別に倣うことで英会話能力が伸びるとすれば、やはり「ヒアリング」だと思いますね。コラムにもあるPPAPで、ちゃんと"Apple"と"Pineapple"を発音できれば、一つステップアップ出来るかもしれない(笑)。ただ、踊ながら話をする機会というのは、先ず普通の場面では有り得ないので、本当に踊ながら会話しちゃいけないけれど。ただ、ある程度の基礎が出来たら、積極的に発音を聞いて音になれて音を覚えれば、自然と英語も口から出てくるし、意味も理解出来ると思います。で、「理解する」というのは、英語を日本語に、日本語を英語に「翻訳する」のではなくて、英語は英語で「理解出来る」ようにならないと、いつまでたってもA氏の用に辞書片手に文章変換するような会話になってしまう。"Apple"は"Apple"であって「リンゴ」と変換しないで理解出来るようになる事が、やはり一番の上達法だと思います。
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