突然具体的な話になってきた天皇陛下の譲位に伴う新元号の問題。新元号というのは、譲位により生まれる様々な行事や変更の一つではあるけれど、正直国民にとっては1番大きな話題であるだけに一番注目されている事の一つで有る事も確か。今の報道では、2018年12月31日をもって「平成」を終了し、2019年1月1日から新元号を始めるという予定らしい。準備期間に1年位は必要という話なので、今年中には少なくとも大体の方針や予定が決まるはず。
正直なところ、個人的にはこの日本固有の「元号」に関しては、可能ならば現在の「平成」で終わらせて、西暦に統一して欲しい。少なくとも、申請書などの記載は西暦で可能で、元号に関しては補助的なもの位にして欲しい。卑近な例では、パスポート更新や国際免許証申請の時に記入する書類も「元号」で記入する必要があり、受付窓口の所には西暦と元号の変換の仕方(「2016年→平成28年」みたいな)の掲示なんかもあって、あれって日本人だけで無く居住している外国人にとっては暗号以外の何物でも無いと思う。仮に、西暦と元号の関係が分かりやすい数値変換で可能ならまだしも、今のように「西暦の下二桁に12を足したもの」というのは分かりづらい。勿論、こういう元号は日本以外の国にもあるわけで、それぞれの国での扱い方は分からないけれど、同様の悩みを持っているんじゃ無いだろうか。利便性を考えれば西暦に統一するのが一番だとは思うけれど、それ以上に歴史的な経緯や馴染み具合というものもありますし。
「昭和」から「平成」に変わったのは、1989年(昭和64年)の1月8日。だから1989年には、1月1日から7日までは「昭和56年」で、8日からは「平成元年」になるわけで、一つの年に二つの元号が存在しています。今回は1月1日から切り替わるので、こう言う事は発生しないけれど、システム上で変換する場合や、後から変更がきかないカレンダーや帳票類は困りますよね。今回も1月1日に切り替わるとはいえ、その準備のためには事前に相当の期間が必要なわけで、やはり社会生活に対しての影響が大きいことは変わりない。以前から感じているんですが、アメリカに行くと長さや重さの単位は世界標準のm/gではなくinch/lb系を使用しているので、脳内変換しながら話をする必要が有りますけど、あれと同じような事なのかな、と。どう言う形で新しい仕組みが始まるか分からないけれど、昔の「2000年問題対応」ほどでは無いにしても、2018年の年末はシステム切替で大変そう。
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