別に歴史を語れるほど詳しい訳では無いけれど、自分が中高生の頃に習う歴史の中では、必ず登場する人物の一人だと思います。キューバの社会主義国家を作った英雄で、当時まだ健在だったソ連と双璧を成す成功した(?)社会主義国家みたいな説明だったような気がします。その後世界の社会主義国家は次々と破綻して、名目的には自由主義国家に衣替えしているけれど、キューバは最後まで残る社会主義国家と言われていたけれど、アメリカの経済制裁のため閉塞的な社会であったことも確か。最近ではある程度融和的な関係になって、国交正常化の話も出ているわけですが、一寸前までは犬猿の仲というか、キューバと聞くと先ず浮かんでくるのが「キューバ危機」だったりしますからねぇ、私くらいの世代だと。
私もフロリダで少し生活(出張)した事があるので、あの辺の独特な雰囲気はちょっとは知っていますが、キューバ国内と国外では反応が真逆みたいですね。まぁ、嫌だから国を出て自由の地アメリカに逃れてきたわけだから。最近ナショジオだったかな、キューバでもう何十年も前の車を修理する番組があって、ちょっと見ていましたが、エンジンを移動するのに重量物を運ぶ車が無いので馬車で運んでいたり、クレーンが無いので滑車をつけてつり上げたりと、何て言うかそう言う場所になんで自動車があるのかという印象。閉鎖経済圏でもあるし、閉鎖工業圏でもあるので、国内で作り出して国内で消費して国内で修理し手を繰り返すしか無い。そんな中で良く生活が回っていたなぁと言うのが正直な気持ち。もっとも、回りの中南米の国の状態を見ると、決して悪い状態では無かったんですよね、キューバは。そう言う意味では、北朝鮮みたいに破綻していても可笑しくないのだけれど、そうで無いのは地理的に気候にも恵まれていて農業もある程度期待出来る環境にあったことも良かったんでしょうね。
私が歴史を習った頃やその後は、世界各地に「独裁者」と呼ばれる国家元首、代表が沢山存在していて、そう言う人達もどんどん時代と共に淘汰されてあるいは亡くなっていき、今でも残っているのは北朝鮮の金一族位なんだろうか。独裁というのが、個人の権利や自由をある程度制限しても、国全体の効率化と発展を進める仕組みと思えば少しは納得できる化もしれないけれど、だからといって必ず成功するシステムでも無いわけで、多くの場合はその制限が苦痛になっている場合が多い。キューバがこれからどうなるかは分からないけれど、今よりは少し自由で少し豊かな国になって欲しいなと思いますね。将来またフロリダに行く機会があれば、今度はSouthernmost Pointからキューバを眺めるのでは無く、実際に行ってみたい気もします。
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