2016年8月10日

新千歳空港のトラブル

先日発生した、新千歳空港での保安検査場すり抜けトラブル。詳しい報道が無く事情がよく分からなかったんですが、ここまでの報道を聞く範囲では、

  1. 出発間際に保安検査場を通過しようとした女性乗客のQRコードが保安検査場のスキャンでエラーとなった
  2. その対応のために、係員がその場を離れたすきに車いす利用者用の通路からこの女性が通過した
  3. その後搭乗ゲートではチケットを紛失したと言い、その他の証拠から搭乗可能となった
  4. そのままAir Do機で羽田に到着
一番不思議なのは#2の保安検査場通過時の話しで、通常保安検査場のX線ゲートには、1) 搭乗券確認の担当者、2) X線ゲートの通過確認者、3) X線での手荷物確認の担当者、4) 手荷物などを本人に戻す担当者、と最低でも4人位は担当しているわけで、何故最初の担当者が仮に席を離れたとしても、それ以外の担当者は気がつかなかったのだろうか。特に、X線ゲート通過を確認する担当者は、入口側での様子も観ているだろうし、仮にそれに気がつかずにいても、通常は利用しないはずの車いす用の通路を多分普通に歩いて通過するようなケースを不思議に思わなかったのだろうか。勿論、彼らだって真面目に職務を果たしているのだろうし、決して手を抜いたわけでは無いだろうけど、結果的にその場での対応やその後の対応が拙くてトラブルとなってしまったわけですから、その点は大いに反省して欲しいところですよね。今後の対応として、通常は開放されている車いす用の通路にチェーンなどで施錠しておくとの事ですが、まずは入口での対応をしっかりする事でしょうね。

この女性乗客が保安検査場を通過しようとした時には、通常の通貨制限時間、出発良い時刻の15分前を過ぎていて、だから搭乗券がエラーになったという話もあるようです。羽田のように大きな空港の場合は、厳密に運用されるのかもしれないけれど、新千歳のようにある程度の規模の空港ならば10分前、5分前くらいの通過でもゲートには間に合うだろうから、その当たりの運用は柔軟に適用されるのかもしれないけれど、こういうケースも今回が初めてという事では無いだろうから、その為の手順確認は警備会社側の反省点と言えるかも。

ここまでの状況や報道を見聞きすると、最終的には人間の判断ミス、ヒューマンエラーでトラブルが発生しているわけで、それは0にする事は不可能だろうけど、でも今回のトラブルは十分に回避可能な内容だったと言えますよね。お骨子待った事は仕方ないとしても、その経験を必ず次に生かして欲しいですよね。しかし、このトラブルに巻き込まれた後続便の乗客の皆さんはいい迷惑ですよねぇ...

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