2016年8月10日

デルタ航空のシステムトラブル

昨日発生した、デルタ航空のシステムトラブル。本社のあるアトランタでの停電でシステムの一部がバックアップに切り替わらず、870便余りが欠航。さらにその為の機材繰りの関係から、更なる遅延と欠航が発生したというトラブル。本来トラブル発生時に利用出来なくてはいけないバックアップが動かなくてはどうしようも無い話で、そちらの意味で今回のトラブルは深刻かも。勿論、バックアップもシステムなので100%完全に機能するとは言えないけれど、それでも99.99%あるいはそれ以上の信頼性を確保しないといけないわけで、システムを納品したメーカーは結構問題かも。

世界中の運航管理をするシステムだろうから、かなり大規模なシステムだとは思うけれど、例えば米国の他に欧州とアジアとか、機能分散とデータ分散をしつつ、必要な時にはマスター(米国)のバックアップとして、それらのシステムが機能するようなデザインにはなっていなかったのかな。せめて、米国と欧州の相互バックアップシステムくらいの冗長性は必要なのでは。

ANAやJALも最近システムトラブルに見舞われて、結構大きな規模の問題になりましたが、システムの性能アップと共に、求められる機能や仕様もどんどん肥大化複雑化していく事も理由の一つでしょうから、その当たりを上手く対応出来るデザインが必要なんですが、まぁ素人に近い私でも「それって実現可能なの」と感じる位大変そうですしね。航空会社のシステムだけで無く、現在のシステムはどんどん肥大化複雑化しているわけで、その為の対策として冗長系システムの組込とか、仮想マシン等を導入するとかして、まずはシステムが簡単にダウンしない、仮にダウンしても出来るだけ短い間に復旧できる事を目指してはいますが、なかなか現実のトラブルに対応し切れていないところも多いですよね。

ただ、そういう失敗を経験して抜けていた部分に気がつき対策が取られる場合も有るわけで、トラブルが発生しない事が第一ではあるけれど、仮に発生してしまった場合には以下にその経験を生かして次の寄り堅牢性の高いシステム構築に繋げるかというところな訳で、このデルタの事例も可能であれば航空会社やその他大企業で共有して、寄り信頼性の高いシステム構築に繋げて欲しいですよね。

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