2016年8月3日

聖地甲子園

今時こんな時代錯誤な話があるのかと驚いた記事。これから始まる甲子園大会に出場する大分の女子マネージャーがグランド練習補助をしていたら、大会規定に反するという事でベンチ裏に下げさせられたという話。もう理由が「危険だから」という事らしいけれど、何だよそれ。百歩譲って、選手は男性のみというのであればまだ分かるけれど、それだって8年前に選手として出場できないケースがあったんですね。つまり、地方大会では女性選手の出場も認められているけれど、この甲子園大会は別ルールで運用されているという話なんだろうか。

地方大会と全国大会でルール(レギュレーション)が違うことはまだ理解出来るけれど、その中にこういうご時世であっても「女性禁止」という制限を、選手以外にまで適用するというのはどうだろうか。というか、後援の朝日新聞は日頃の男女差別とか女性活用とかに対しての問題として、取り扱わないのだろうか。「危険」と言ったって、場合によっては体格や運動神経では女性よりも劣る男性選手やマネージャーだってあるだろうし。

最近は、あまり甲子園大会のテレビも見なくなったけれど、この記事を読んで何となく感じたのは、地方大会の映像などではベンチでスコア付けする女性マネージャーの姿を見るけれど、甲子園大会ではそう言うシーンを見た記憶が無いのはそう言う理由なのか? 少し前に、大相撲の土俵には女性は上がれないと言う話が差別だという事が議論になったけれど、世の中には「女相撲」もあるわけで、ある意味そのスポーツの差別化のため格付けのために言っている理由にしか聞こえない。「聖地甲子園」だからこういうルールを課しているとしたら、それってナンセンスなのでは。大体、他分野球場としては日本でトップクラスの大きさのさらにネットとか設備も十分にあるだろう甲子園が危険なら、もっと小さな設備も不十分かもしれない地方球場で行われる地方大会の試合前練習なんかは、さらに危険じゃ無いのか?

多分これまで誰も言わなかったから長いことこういうルールが残るんだろうけど、8年前の女性選手の時に何故もっと大きな話になり、改善する切っ掛けにならなかったんだろうか。甲子園大会本部側は、わざわざ波風立てたくないから何も言わないだろうし、参加する地方の高校野球連盟側も同じ理由で我慢するだろうし、それなら「日本を代表するあの大新聞様の朝日新聞様」が、特異のフェミニズム精神を発揮して一言ビシッと言わなきゃならないのでは? (と棒読み)

甲子園大会は、夏の過酷な転校の中で場合によっては連戦が続厳しい大会で、そう言う厳しい環境の中勝ち抜いていく選手やチームに、ファンは大きな声援を送るわけだけれど、それならそのチームを支えている全ての裏方さんも含めた是員に同等の権利を与えるべきでは。「聖地甲子園」であるなら、その内容もその言葉に相応しい内容であるべきなんじゃ無いの?

0 件のコメント:

コメントを投稿