リオ五輪の閉会式での、次回開催地東京のプレゼンテーション。多くは好意的に受け止められて、しかも評価も戦ったようで、まずは幸先良いスタートでは。事前の小池と知事の発言から、多分勝負服は和装、プレゼンビデオはアニメキャラクター利用というのは当たったけれど、あそこまで作り込んでくるとは思いませんでした。キャラクターの権利権益って、どう処理しているのか、そっちの方が気になります(笑)。
最初に「君が代」が流れてきた時に、多くの人は「攻殻機動隊」を思い浮かべたようですが、私の頭の中に浮かんできたのは「AKIRA」のほう。攻殻機動隊がAKIRAのイメージを継承しているのだと思うけれど、あのAKIRAの世界観の中でも東京(ネエ東京)で2020年のオリンピック招致に向けて準備をしている時、という設定でしたからね。その後のビデオとアニメの合成部分は、前回の東京オリンピックポスターをイメージさせるシーンなどが織り込まれていて、継続感を一寸感じたりして。一番の肝は、渋谷のスクランブル交差点から、ドラえもんが出した緑の土管経由でマリオに変身した安倍総理がリオに登場するところですが、雨でマントが重くなっていたからかどこかに引っかかったのか、正体が現れるタイミングが少し早かったのが残念。もう数秒間があって「あっ、マリオだ。あっ、安倍総理だ」と考える時間があると完璧だったんじゃ無いだろうか。
で、個人的には、その後のスタジアムでのパフォーマンスの方を評価したいですね。フィールドに投影したプロジェクションマッピングと、その上で移動しながら展開される電子照明等を利用した動的な演技って、それだけでも凄いと思うのに、多分かなりの雨が落ちる中で演技したわけで、よく破綻しなかったと思います。主要メンバーは青森大学の新体操部の人達だそうですが、彼らの一生の勲章になるのでは。どれだけ準備期間が有り、どれだけ練習したのか分からないけれど、さらに日本の反対側まで移動して演技するわけで、もうどれだけの賛辞を言っても足りないくらい。画面を見ながら、何か既視感を感じましたが、演出などはPerfumeを担当している人達が関わっていたと言う事で、結構納得ですね。あのままPerfumeのライブとして見せられても疑わないかも。今回、確かリオのスタジアムの映像音響等はパナソニックが担当しているはずだけど、そういうのもあって今回の大規模なプロジェクションマッピングや映像効果も使いやすかったのかも。唯一、一つだけだめ出しすると、セグウェイっぽい自走車とフィールドの映像が少しマッチしていなかったのは、搭乗者がフィールドの映像を追いかけたからだと思うので、あそこも可能ならコンピューター制御でぴしっと合わせられたら良かったかも。それでも十分に満足できる素晴らしい作品だったのは間違いなけれど。
今朝の情報番組などでは、早速このパフォーマンスのメイキングビデオなどが登場していますが、この辺りはメディア協定とか結んで、事前には情報をシャットダウンする代わりに、公開後は一気に情報を拡散させて興味を倍増させるんでしょうね。デモビデオを見ると、どこかのスタジアムやアリーナを借り切っての練習とか、よくこれまで漏れなかったと感心しました。ビデオ撮影部分も、そのシーン毎に数秒とかずつ撮影して居るんだろうけど、多分何かのCM撮影とか言われていたんだろうなぁ。それも素晴らしい準備だったと思いますね。
ただ、どうしても気にくわない人達はいるわけで、アッチの人達は早速「なんで首相がマリオなんだ」とか「地球の反対側行くのはメルトダウンだ」とか、もう何でもかんでも文句を付ければ良いだけという悲しい性。あの中国ですら、素晴らしいとCCTVとか放送しているのに。最も、韓国は相変わらずで、何が不満なのか「東京はボイコットしろ」とか言っているみたいだけれど何でだ? まぁ、日本のメディアでも安倍総理の部分には触れない新聞社とか、野党議員も一切照れないみたいな心の狭い人達が多いけれど、結局自分で自分達のさもしさを公にしているだけの気がする。そうやってますます指示を失っていくのは、だから自己責任なんだろうけど。いろいろと面白い人間模様も描き出した閉会式では無かったかと。
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