2016年8月8日

Amazon One

世界の物流を牛耳る(牛耳ようとしている?)Amazonの、自社専用貨物機「Amazon One」のロールアウトを公開。B767-300をベースにした貨物専用機で、将来的には40機を米アトラスとATSGに運航委託して、自社のAmazon Prime向け顧客の物流サービスに投入するらしい。まぁ、南北にも東西にも広いアメリカ国内で物流を回すには、日本の物流を支えているトラック輸送と同じような立場で、航空機輸送が必要なんでしょうね。

ふと思ったのは、このAmazon Oneが日本の空を飛ぶことはあるだろうか。例えば、北海道(新千歳)、東京(羽田)、沖縄(那覇)を結ぶ流通幹線に使用するのは有りかもしれない。どの空港も24時間運用ですし、特に沖縄はアジア向け国際物流の拠点にもなりつつあるし。そう言う意味では、同じ24時間運用の大阪(関空)を入れても良いかも。日本は「狭い国」とよく言われるけれど、南北の長さを考えるとアメリカの南北の距離と同じくらいですからね。だから、アメリカで南北間の航空機物流が成り立つのであれば、日本でも可能性の無い話しでは無いと思う。特に、本州を中心と考えた場合、北海道や九州では陸上輸送に時間が掛かるし、ましてや沖縄を考えるとどうしても空路を利用するしか無いわけですし。

日本の場合、経済性に優れてサイズ的にも使いやすそうなMRJの貨物タイプを作成して、それで国内の遠距離感物流に投入するとか。あるいは空自のC-2を貨物タイプに改造して使用するとか(笑)。コストの問題が一番だから、日本国内ではまだ航空機を使用して、南北間を迅速に輸送しなきゃならない貨物量がまだ多くないと言う事なんでしょうね。宅配便でも、遠隔地は数日かかるとなっているけれど、それが一週間とか二週間ならまだしも2~3日で大体は届いていしまうわけですから、あまり焦る必要も無いだろうし。

Amazonの場合、余りに規模の大きな組織だからこういう仕組みも必要なんだろうし、導入してもペイできるだけの目算もあるんだろうけど、毎日40機近い機体で運送しなきゃならないほどの物流が生まれているって言うのもちょっと末恐ろしい話の気がする。

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