2016年7月28日

反応速度

やはり相模原の殺傷事件関連でもう一つ。事件発生後犯人の詳細がメディアやSNS等で拡散していくと、選挙中と言う事もあるからかもしれないけれど、原因は安倍政治のせいとか、犯人がネトウヨをフォローしていたとか、左な人達が大騒ぎ。まぁ、今の社会状態が犯人に全く影響を及ぼさなかったとは言えないけれど、でもその後の報道などでは犯人は二十歳の頃から既に障害者に対して偏見を持ち始めていて、今回の事件を予想させるような過激な発言もしていたとのこと。彼は、確か26歳とか27歳なので、2009年とか 2010年頃の話しになるわけですが、その頃ってまさに民主党政権の自体だったわけで、となると根本の原因は民主党政権が生み出した、という話になってしまう。また、犯人がSNS等で所謂右翼とかネトウヨと言われている人を多くフォローしていたと言われたけれど、ところが本人はSEALDs見たいな行動を取りたいと言っていたと友人などが証言をしている。なんだ、SEALDsを真似ただけじゃんと言われると、壮大なブーメランなわけです。

本来ならば、入ってくる情報はニュートラルな立場で検証して、色々な角度から吟味して、その中で十分に確かと思われる確証が出ればそれを根拠に個人の意見を展開することは何ら問題無いわけです。入ってくる情報には必ずノイズが含まれているから、複数の情報を色々な角度から比較検討することで、そのノイズを出来るだけ除いた情報を得るわけですよね。その為には、色々なソースから十分なサンプリングをしないといけないわけで、さらにそれらを色々な方向から比較しないといけない。その上で、論理的に破綻しない理由付けを得られて、初めて一つの意見とか批評が生まれてくるわけです。これって、凄く大変だし面倒。時間も掛かるし、分からないことも多いから一つの検証をすることでその何倍もの疑問や追加検証が生まれてきます。そう言う作業は、なかなか進める事は出来ないので、日本源の場合は一つの仮説というか考えベースにして、範囲を狭めるわけですよね。その極端な例が、右とか左とか言われる物。今回の場合も、多分思い通りに物事が進まない左翼系の人達の苛立ちもあったんでしょう、結構事件が発生してから直ぐに「安倍政治が」とかいう話しが生まれてきた気がする。バイアスが掛かっているというよりも、最初から答えを用意しておいて、それに都合良く事件を加工して合わせた感じ。出もよくよく考えて調べてみれば、実は我が身に戻ってきてしまうと言う失態。

一般のユーザーが、ついいつもの勢いでやっしまうのは、望ましくは無いけれどまだ分かる。でも、それなりの社会的立場にある人が、これ幸いとTweetしたり、勝手な思い込みを吹聴し回るのはどうだろうか。そういう人に限って、都合の悪いことが現れるとだんまりを決め込んで、後は知らんぷりするだけなんですよね。でも、また同じような事が起これば、そう言う経験は無かったことになり騒ぎ出す。で、そのうちに上手く行くこともあるわけで、そうなるとそれが全て層だという風に拡大会社まして過去のことは全て忘れてしまう。本当に常用な問題であった時に、可及的速やかに反論する、意見することは勿論重要だけれど、その為には十分な理由なり説明が無いと単なる情報暴力になってしまう。というか、自分がこうなって欲しいという方向に合うもの・利用出来るものがでたと思うと直ぐに反応してしまう人達って、ネット社会だけで無く現実社会でも同様だと思うんですが、ネットの中ではその情報で判断されるのに対して、社会ではそれ以外の背景だとか経歴だとか経験だとか、その情報とは関係無い属性も含めて判断されるので、どうしても評価が甘くなります。現実社会だけで生きていくなら、それも一つの処世術だと思うけれど、ネットも含めて一つの存在と考えているのであれば、少なくとも日々更新されていく情報には真摯に対応すべきだし、その中で自分の非が分かれば主張を訂正するなり、更なる根拠を示すべき。ネットでは、ずつと記録が残りますしね。何処まで遡って、ここの判断がこう違ったと言う事が可能何ですから。それを反応することだけが正義と勘違いしている人が、右にも左にも多いのが、かなりウンザリしてしまいます。

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