2016年7月29日

ナンバー2の政治家

民進党の長妻議員、民主党時代に消えた年金問題を追及していた時は久しぶりに民主党の中でもまともな人が現れたと思いましたが、実際に年金問題を担当したらこの人も「言うだけ番長」で解決出来ず、それでもその実績を売りにいろいろと話をしているけれど、この話同様トンチンカンなことしか言えない。

まず国政を司る国会議員とその長である総理大臣と、地方自治体トップの知事を比べるのがおかしい。勿論、東京都という日本で1番大きな自治体で、かつ経済規模でも下手な国家クラスの規模を維持している東京都のトップですから、それだけの影響力を持っていることは確かだけれど、だからといって自分の勝手で国の法律を曲げることは出来ないし、国のルールを曲げて好きかってすることも出来ない。実際、あれだけ政府に文句を言っていた石原元知事にしても、出来る事・出来ない事ははっきりしていたわけで、それを比較してナンバー2だとか言う発想がまずダメ。

そして、都知事選に何故安倍総理の話がでてくるのか理解出来ないけれど、仮に総理・あるいは与党が変な方向に行きそうになったら、それを正すのは自分が今いる野党の仕事じゃ無いのか? 国民は馬鹿じゃ無いわけで、ちゃんと理路整然と理由を背つめすれば、それを理解して指示する能力はあります。これまでの野党は、そんなことをせずに単に自分達の勝手で反対としか言わないから無視されているわけで、それは別に与党に操られているわけじゃ無い。別の言い方をすれば、野党がまともな仕事をしないから愛想を尽かされているわけで、そう言う自分達の不手際を何も反省謝罪すること無く、他人に責任を押しつけるのは卑怯じゃ無いか。大体以前の石原体制の時に、彼らは石原氏の意見に賛成していたのだろうか。そんなことは無いはずで、もっぱら批判ばかりしていたはずだし、その時その時で都合の良いことしか言わないのは、結局はどんなことも思いつきでしか仕事をしていない証拠では。

仮に虎の威を借りて何か主張したいのであれば、せめて「首都の首長の発言の重みは違う」とか、「日本の人口の1割の皆さんの声は無視できない」とか、「首都が変われば日本も変わる」とか、先ず自治体としてやることを言ってそれを実現することで、国に対して影響を与えることが本来の姿では無いだろうか。そう言うことすら言わずに、単に日本でナンバー2だから、とか言うのは、結局彼らの考えの根本にあるのは、より強い力で対応しようという「力の論理」でしか内容な気がする。ある時はマイノリティと言って弱書の立場を強調するくせに、別の時には力で改編しようと訴える、そのアンビバレントな態度を、国民にしても東京都民にしても、既に見限っているんじゃ無いだろうか。

野党統一候補で、候補者本人が色々な理由で問題有りならば、その支援政党が頑張らないといけないと思うのだけれど、その人達すらぐだぐだというのはもう末期的ということなのかも。ナンバー1がおかしいと思うのであれば、そのナンバー1を後退させることを考えるべきで、その対案がナンバー2を作る事っていうのは、あまりに短絡的じゃ無いだろうか。しかも、そのナンバー2という存在は、彼らの頭の中にしかいない「ナンバー2」なのだから。そう言う仮想的な話しは、Pokemon GOでお腹一杯ですね。

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