2016年7月12日

協調出来ない都知事候補?

参議院選挙が終わり、次は一地方の話題だけれど日本的には大きな都知事選挙。自民党系では、小池百合子氏がどうやら無所属で出馬しそうだし、自民党都議団は元岩手県知事、総務大臣の増田寛也氏を擁立。分裂選挙になりそう。方や野党系では、三度目の日弁連元会長の宇都宮健二氏と、民進党は何とあの「I'm NOT Abe」の古賀茂明氏に出馬要請。トリックスター石田純一氏は立候補の取りやめを発表したので、都知事選は実質この四人で戦われると言って良いのだろうか。

過去の都知事選の様子を見ると、東京都の有権者数約1,000万人に対して、当選の目安は200万票でしょうか。投票率50%として500万票の家40%を取ればほぼ当選と言う事が出来ますが、今回はこの四人での競り合いになり、当落はかなり僅差になるんじゃないだろうか。過去の記録から、宇都宮氏が100万票前後を獲得すると想定すると、結構熾烈な争いになりそう。

この中で一寸解せない候補が、民進党が推す古賀氏。あれだけ安倍政権をぼろくそ批判していたのに、いざ都知事になるとその安倍政権と協力しないといけなくなるわけだが、その覚悟というか実際どうするつもりなんだろうか。「政府と対立する知事」という意味では、沖縄の翁長知事が先例ですが、それでも反米、反基地を言いながらしっかりと地元振興費は貰っているわけで、そこは声が大きい方が有利と言う立場。ただ、沖縄の場合は日本だけの問題では無い「米軍」という存在があるから政府もある程度譲歩しているわけで、東京都はちょっと立場が違うのだけれど。東京の場合は、オリンピック・パラリンピックを人質にするのだろうか。さらに今朝の時点で、自民党みたいに民進党都連は古賀氏に出馬要請をしたのに、民進党執行部はあの鳥越俊太郎氏に出馬依頼をするらしい。なんで民進党はこうも「安倍政治許すまじ」っていう人間ばかり選ぶんだろうか。

ただ、この古賀氏にしても鳥越氏にしても宇都宮氏にしても、彼らの主張する意見の対象はあくまで政府、日本に対してのものばかりで、肝心な都政に関しての話っていうのが聞こえてこない。規模や立ち位置は違うけれど、岩手県知事を経験している増田氏とか、以前から都知事への転出を狙っていたと言われている小池氏の場合は、まだそれなりの覚悟というか目標感みたいなものは感じるんだけど、古賀氏とか宇都宮氏当たりは「都知事」という立場を利用して、自分達の国に対しての主張を言うだけの存在になるような気がする。美濃部さんとか青島さんとかの、自分達のやりたい放題して迷惑だけ残して引退みたいな臭いを感じるのだけれど。と言うか、あの「報道ステーション」で見せた感情的な様子を見てしまうと、あれで4年間も都政をマネージできるのか、不安が心配。都民の冷静な審判を待ちたいですね。

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