2016年6月19日

都知事選は混戦?

大本命と言われていた民進党の蓮舫氏が、都知事選への不出馬を宣言。当初の予定通り、参議院選への出馬に専念するという記事。この数日間にどう言う損得勘定が働いたのかは分からないけれど、ゲスの勘ぐりをさせて貰うと(笑)、自分で仕事をしてちゃんと実績を残さないと批判される都知事という代表の立場よりは、好きなことを言っていれば仕事になる野党の議員と言う楽な立場を選んだのかな、と。例えば保育園問題。今の立場なら、政府は何をしている、自治体はどうしていると言っていれば仕事になるけれど、都知事になったらそういう批判を受けながらちゃんと保育園を開設しないといけないわけで、仕事に対しての立場が180度変わってきます。一度は与党になり、仕事を実行する立場になったけれど、結局あの時の印象としては「仕分け」しか記憶に無いわけで、それもどちらかというとパフォーマンスにしか見えずに、本当に必要な「仕分け」が出来たのか未だに疑問。その後の震災・水害やノーベル賞受賞で、スーパ堤防は必要だったとか、利根川水系の治水は必要だったとか、スーパーコンピューターは必要だったとか、かなり裏目に出て、それもあってあの仕分けの印象は悪いものとしか残っていないけれど、でも政治は結果ですからね。例えばあの仕分けで、何兆円もの無駄が省かれて、その結果ちゃんと公約通りガソリン税が撤廃されるとか、学校の無償化がちゃんと実現されるとか、あるいは福祉が改善されるとか、そういう大きな結果があれば良いけれど、結局あれって混乱を招いて自分達だけが「正義の味方」と思わせるだけで終わってしまった気がします。

これで大本命がいなくなり、候補者はどうなるんだろうか。彼女が不出馬となったことで、個人的には大穴としての桜井パパの登場が確実になったんじゃないかという気がする。舛添氏を応援したと言う事で、自公は拙い立場になっているけれど、でもその舛添氏は自民党を出ていった人なわけで、そういう意味では余り関係無いと思うし、逆にそれだからこそタレント的な人ではない、実務官僚経験のある桜井パパが一番いいのでは。ある程度の知名度というか、有名さも持ち合わせているという点もアドバンテージだし。

あと、和民の渡邉美樹氏が立候補を表明しているけれど、うーんという感じ。会社家家のような実務経験者はある程度期待出来るとは言え、この人の場合はちょっと業態が特殊ですからね。それに、その和民が結果的に危ない状況になったわけだし。以前介護事業に進出した時等は、面白い視点を持っているなと感心したんですが、結局はその相乗効果を生かし切れなかったというのは、やはり何か問題があるんじゃ無いだろうか。まぁ、その時の介護事業経験から、福祉とかの分野ではある程度期待出来るかもしれないけれど、それだけでも困るし。こういう時に、副知事とかから内部昇格して、暫く職務を遂行するような制度(アメリカの大統領以下の優先順位みたいなもの)があると良いと思うんですけどね。で、その人気は辞任した都知事の残り任期か、最長でも1年とかにして。参議院選挙とのバッティングとか、色々制度的な問題点というか改善点も見えた今回の辞任騒動と言って良いんだろうなぁ。

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