2016年6月18日

実務の出来る人

舛添氏が辞任し、にわかに活気だってきた東京都知事選挙。民進党は、あの蓮舫氏が出馬するらしいけれど、直前の参議院選挙での出馬も可能性があるので、まだ確定では無いらしい。酷い話では、比例区に出て多分当選し、直ぐに自体して議席は党に残し、そこから都知事選挙に鞍替えすると、民進党にとって議席は残るし都政は牛耳れるしとハッピーとなるらしいけれど、それって道義的にどうだろうか。さらに、都知事に当選してしまうと、最低でも4年間は努めないといけないから、その間に民進党の党首選に出馬も出来なくなるわけで、その当たりも即決できない理由とされているけれど、うーん、それまで民進党が残るかどうかと言う話もあるし、さっさと出て都知事で実績を残して、その後何処かの政党に鞍替えする方が利益は大きそう。

で、彼女のことを大物政治家と言うかどうかは微妙だけれど(態度は確かに大物だけれど-マテ)、先の舛添氏もそういう触れ込みで都政に乗り込んできて、結局自縛したわけで、その後釜も同じような人間が来るというのはどうだろうか。と言うか、下手な国歌並みの財政規模と経済力をもつ「東京都」という組織を束ねる人が、ぱっと出てきた人で良いんだろうか。勿論実務に関しては、それぞれの舞曲なりがちゃんと実行するんだろうけど、全体の方針とか都経営みたいな事が、それまで某かの政治活動家あるいは経済活動に通じていたのであればまだしも、余り関係無い人が付いてもどうしようも無い気がする。というか、普通の会社のようにある程度実績のある人を選ばずに、それでも機能する組織って、そのトップはお飾りということでは無いかしら。

実務単位である部局は、それぞれのミッションを持ってそれを遂行していくから、要するに車輪が沢山ある車みたいな物で、その車輪の向きなり回転速度を調節して、横道に逸れたり急停止や急発進しないようにしていくのが都知事の仕事なんだろうけど、それならそれで、ますますバランス感覚の優れた人が付くべきでは無いだろうか。彼女の場合、バランス感覚というよりは、やはり見栄えの良い事を強調したビジビリティ重視の活動のような気がするから、都政を実行するにしてもこれまでとは違った偏りが出てきそう。内部昇格とは言わないけれど、ある程度との組織で経験のある人から選ぶ方が良いのでは無いだろうか。それは、他の道府県知事にも言えるだろうし、大きな都市の市長にもいえるだろうし。 

ビジネスの世界で、例えば大企業の社長になり何千、何万人もの社員の代表として、ビジネスも成功させるというのは非常に厳しい仕事。最近でこそ、外部からスカウトしてきて、それで成功している起業もあれば失敗する企業もあり、なかなかどう言う方法がベターかとも言えないけれど、一つ確実なのは内部だろうと外部だろうと、それなりにビジネスの経験をしてきて、それなりに評価される実績を残してきた人が、そういうチャンスに恵まれるし場合によっては成功してさらにステップアップしていくわけです。都知事、あるいは地方自治体の長を努めることは、ある意味そういう大企業の社長以上に難しいことだと思うのに、そこに至るには余りそれまでの経験や実績は顧みられないことが凄く不思議ですよね。まぁ、だれがなっても良いけれど、少なくとも東京オリンピック・パラリンピックはちゃんと成功させないと。

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