2016年5月23日

大規模偽造カード詐欺

14億円という金額もさることながら、全国17都府県で数時間無いに一斉に引き出しが行われていて、現金引き出しをした「出し子」は100人以上と推定されるという大規模な事件。仮に100人が合計14億円引き出すとすると、一人当たり1400万円引き出さないといけない計算に。コンビニATMだから、一度に何百万円も引き出すのは無理だろうから、仮に30万円ずつ引き出すして、50回近く操作しないといけない。出し子一人が50人分のクレジットカードを持つとして、100人分だから、5千枚もの偽造クレジットカードわ用意するのも大変だなぁ。それを、さらに17都府県の出し子に配布するわけでしょ?

この事件、ふと思ったのが、色々なコンビニがそれこそ徒歩数分の範囲に何件も点在している状況だから、短時間で一気に勝負出来るんでしょうね。変な話しだけれど、駅前とか繁華街なんかだと、多分徒歩10分圏内に10件やそこらのコンビニは集中しているでしょう。都内とか大都市だと、もっとあるし、その気になればGPSで近くのコンビニなんて簡単に調べられるから、1時間もあれば20~30件を回る何ていうことも可能。ある意味、日本だから可能だった組織犯罪という味方も出来るかも。

逆に実行犯側にも大きなリスクが有って、それは100人もの出し子を利用したこと。それだけの数の人間が同一時間帯にあちこち出入りするわけだから、コンビニの監視カメラは勿論周辺の監視カメラなどにも記録は残っているだろうから、そこから糸口が見つかる可能性も高くなるのでは。それでも、これだけ大規模な準備をしての反抗をするだけのグループだから、それなりの準備や対策も取っているだろうけど。いずれにしてもかなり国際的な犯罪組織じゃないと、南アフリカで入手したデータを使って偽造カードを準備して、それを日本国内で使用して現金を得て、多分それを今度は外貨に返還していくんでしょうね。ある意味、ネットワークの発達が実現した大規模犯罪の一例と言って良いのでは。

自分のカードが悪用される危険性もそうだけれど、例えばたまたまコンビニを利用していて知らない間に犯罪の周辺に自分がいてしまい、その時のビデオ録画が間違って認識されるとか、誤解されるなんて言う危険性もありそう。まぁ、昔も知らない間に自分の身近なところで密かに犯罪が発生していたと言う事はあったんだろうけど、コンビニ何て言うより身近な場所でこれだけ大きな事件が発生しているというのは、やはり時代の流れというか、便利さがまたより大きな悪用を生むんだなと感じましたね。

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