2016年4月20日

「00000JAPAN」の意味

今の時代、今回の様な震災時だけで無く、日常生活でもネットインフラは必需品。東北大震災の時には、津波の被害もあってネットインフラが壊滅的に破壊されて、震災直後の情報収集が混乱しましたが、その反省から準備された公衆Wi-Fiの開放が、今回は効果的だったようですね。今回初めて知りましたが、携帯各社が独自のWi-Fiを無料開放しているかと思ったら、災害時用のSSID「00000JAPAN」を各社使用して開放しているんですね。これなら分かりやすいし、操作方法等も統一化出来るからユーザーに優しい。

このSSID、最初に聞いた時には、もっと短くて簡単な物の方が良いんじゃ無い、頭の「00000」って不要じゃ無い、と思ったんですが、この「00000」は複数のAPが存在した時に最初に来るように工夫されていたんですね。それなら納得。

阪神大震災の経験から災害用伝言ダイヤルが生まれ、東北大震災の経験から今回の災害時Wi-Fi開放の仕組みが生まれてきたのですが、貴重な経験・体験から、次にもし何かあった時にはより被害を少なくする工夫を生み出していくのが、価値あるフィードバックですよね。勿論、大きな災害が発生する前にそういう準備が出来ているのが理想だけれど、それもなかなか難しい事も事実ですし。今回の熊本大地震では、まだ余震も収まる気配が無いし、更に別の地域に波及する可能性もあるけれど、せめてこう言うインフラを利用することで、二次三次被害を出来るだけ最少化するようにしたいものです。あるいは、今からでも可能なのであれば、インフラの強化とかサービスの拡充とかも検討して欲しいですよね。以前、確かSoftbankだったと思うけれど、飛行船を被災地上空に滞空させて、それをAPにするという発想がありましたが、無人の飛行船に太陽光パネルでエネルギーを供給することで、自動で被災地上空にネットワークを提供するような仕組みも研究しないといけないかも。地上のインフラは、先ず一度破壊されて復旧に時間が掛かるという認識を持たないといけませんからね。

そういう意味で、一方通行ではあるけれど、ラジオ、特に簡単に視聴できるAMラジオの存在は大きいんじゃ無いだろうか。最近のスマホだとFM波を直接受信出来るものもあるけれど、そういう非常時機能っていうのも、これからデジタルデバイスを選択する時には重要になるかも。

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