2016年4月20日

都知事の資質

その高額な海外視察費用に批判が集まりつつある、舛添東京都知事。飛行機はファーストクラスで(新聞などに掲載された料金を見ると、どうもファーストのノーマルフィーで搭乗している気がする)、ホテルはスイート。その他、随行員の多さやそれらの人達まで上位クラスの飛行機やホテルを利用しているなど批判が収まる気配がありません。企業の出張ともなれば、バブルの頃はそれこそ飛行機は、当時新米だった私クラスでもビジネスのノーマルチケットが配給されていたけれど、流石にホテルに関しては法人契約しているホテル優先で、かつ上限も決まっていましたし。まぁ、世界の国の経済規模にすると、確か上位6位位になる東京都の代表者だから、ファーストクラス利用は構わないと思うけれど、それでもせめてディスカウントチケットにしないと。

あと、ホテルに関しては、ミーティング等も必要だからとスイートを予約したみたいだけれど、でも、例えば深夜にミーティングとかしないだろうし、四六時中スタッフが常駐するわけでも無いだろうし。必要なら、ホテルの会議室を使用すれば良いだけだろうから、余りスイートが必要とは思えない。何らかの理由で家族連れなら、ちょっと分かるけれど。

まぁ、私も旅行が好きで、色々なフライトやホテルを利用するから、心情的には都知事ならそれなりのクラスの利用は仕方ないかなと思う半面、逆に個人的にカチンときたのが、帰国してからの記者会見での発言。

「二流、三流のホテルに泊まっていると、(訪問先の要人から)『その程度か。じゃあ会わない』と言われるので、ほかのものを節約してもそこはしっかりやる」などとした。

先ず、今問題になっているのは宿泊先ホテルのグレードではなく、客室のランクなので、この説明はピント外れ。更に、ホテルのグレードも、「二流、三流」というのがどの程度まで言うのか不明だけれど、それでも宿泊しているホテルグレードを理由に先方が面会しないというのならば、それは明らかに言い訳なわけで、その面会自体が相手から迷惑がられている証拠。だからホテルグレード何て間いけないのでは。勿論、セキュリティの理由からそれなりに安全な場所の安全な施設を捜すならば、それはある程度のランクのホテルにならざるを得ないわけで、それは理由として分かります。でも、そういう理由から何処に宿泊するかと言うことと、それが相手の面会条件になるというのは理解不能。それこそ先日来日していて、ウルグアイの前大統領ムヒカ氏なら、それこそ料金の理由から二流三流のホテルに宿泊する可能性が高いけれど、その場合は舛添氏は面会しないのだろうか。

今回ホテル宿泊費が問題になっているけれど、飲食費等もどうなんだろうか。そういうホテルで食事をすれば、当然高額になる可能性も高くなるわけで、それはそれでまた別の問題では。私は都民では無いので意見を言う立場では無いけれど、都知事であるならば先ずは足下の都政を進め事が第一の使命のはずで、それには都市外交よりも優先順位の高い課題が幾らでもあると思うのですが。二年後だったか、都知事選があると思うのですが、次はあるのだろうか、この人は。多分、よほど大きなポカをしないと、再選になるんだろうけど。対抗馬と言われていた乙武氏もあんな状態ですしね。正直、東京オリンピック・パラリンピックが心配。

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