2016年3月1日

自然派新電力会社は無いのか?

4月からの新電力会社のサービス開始に先立ち、最近の情報番組では「どこがお得か、何が便利か」という話題が良く搭乗します。自宅のある浜松では、元々は中部電力から電気供給を受けていますが、地元のガス会社である中部ガス(SALA)とか、通信会社のTOKAIとか、それなりに新電力会社があるみたい。「新電力会社」と言っても、自社発電所まで持っているところはほとんど無いんだろうけど。どこの新電力会社も、今より何%お得になります、セット割りならガス代が割り引きとか電話代が割引とか、色々特典を付加して集客活動に余念がありません。

で、個人的に何でそういう会社がで出てこないのか不思議なのが、「再生エネルギー、自然エネルギーだけの発電」会社。ただし、コスト高になるから、電気代は今の何倍にもなるかもしれない。そんな会社出来るわけ無いと言うかもしれないけれど、例えば食料品でも「オーガニック」とか「無農薬」とか、通常の商品よりも高いけれどそういう部分に付加価値を感じて購入する消費者はそれなりにあるわけです。特に、反原発な人達は声高に再生エネルギーを主張していたわけだから、それこそ自らそういう自然エネルギーだけの新電力会社を作れば良いのに(棒読み)。真面目な話、昼間は太陽光発電、夜は水力発電や風力発電というような組合せで24時間電気供給出来るようにしたら、電気代は一体どれくらいになるんだろうか。でも、自然発電派の皆さんは喜んで契約するんでしょうね(棒読み)。

これまでは発電事業は主要電力会社が全国的に独占していたから、自然エネルギーなどのコスト高な発電に関しては買い取り価格を設定して、持ち出して価格を下げていたけれど、新電力がスタートしたならば、逆に発電会社にしてもコストダウンをしなきゃいけないわけで、それなら未だしている買取補助金に関してもやめて良いんじゃ無いの。それで、さらに電気代が下がるのが、消費者にとって最大のメリットになるわけだから。その中で、自然エネルギーを売り物にする新電力会社を作って、付加価値として自然を享受する半面、その分のコストは消費者が負担すれば良いのだから。別に100%自然エネルギーでなくても、昼間は太陽光、夜は通常発電でも良いわけだから。無農薬野菜があれば、減農薬野菜だってあるわけですからね。と言うか、あれだけ太陽光だ風力だ再生エネルギーだと騒いでいた著名人の方達は、何故そういう電力会社を作らないのでしょうか。反原発のためなら、多少の不便は我慢すべきと言っていた人達はどうして作らないのだろうか。結局、その程度のポーズなんだなと言う事が、この新電力参入騒ぎからもよく分かる気がします。

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