2016年2月17日

MRJの新規契約

久しぶりに聞く、MRJの新規契約の話。確定10機、オプション10機の20機の契約で、これでMRJの契約機数は427機(確定233機、オプション170機、購入権24機)とのことですが、まだまだ先は長そう。

昨年末に初飛行をして、やっとこれでMRJの商用飛行に目処が付いたかと思ったら、構造補強のためにさらに1年延長。試験飛行も一時中断していたけれど、補強した機体でやっと先日4回目の試験飛行が再開されて、また徐々に開発速度が上がって行くんだろうなと期待したいところ。

元々のビジネスプランが、機体やエンジンの効率化で20%近い燃費改善が売り物だったけれど、そのエンジンを使いエンブラエルも新しい機体を再来年には出してくるので、それなりにあったアドバンテージはもう無いとも言えます。実績がない分、エンブラエルの方が有利なわけで、これからどの様なビジネスプランを持っていくのか。結構値引きとか要求されていくのか、でも安全性第一の飛行機ではそれ以外の整備やサポートなどのインフラも重要だから、そのあたりの準備をこの2年間でしっかりやるしか無いでしょうね。

ANAとかJALとか、世界的にも有名な日本のキャリアーに、まずはデリバリーして、それで名前を売らないことには、今後も余りビジネスは伸びないんじゃ無いだろうか。さらには、100人クラスへの機体の大型化もしないと、今の70-90人クラスでは、まだまだビジネス的には厳しいと思いますね。それでも、航空機産業は地元に近い名古屋地区の基幹産業にこれからなりつつあるというかなって貰わないと困るし、それによって地元にも波及効果は大きいと期待されるので、何とか今度こそ予定通りデリバリーをして商用飛行に一日でも早く繋げて欲しいですね。

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