2016年2月21日

口は災いの元?

丸山参議院議員が発言した、オバマ大統領の登場を以前は想像すらできなかったという内容が、使った言葉が「黒人」だとか「奴隷」だとかいう言葉が一人歩きして舌禍になってしまったこと。言わんとすることは決して悪いことじゃ無いんですよね。自由の国と言ってもやはりアフリカ系アメリカンには厳しい社会だったアメリカも、必要となればオバマ大統領を選出するくらい柔軟で未来志向という意味であれば、それはそれで意味のある発言。ただ、言い方や言葉選びが拙かったですよねぇ。早速そこだけ攻撃されている。

今でも日本人は並記で「黒人」と言うけれど、これそのままアメリカで「Black」とか言うとPC(Political Correctness)に引っかかってしまう。どの人種・出所でも「××系アメリカ人」というのが今のルール。更に「奴隷」と言ってしまったけれど、オバマ大統領の父親はケニア出身で、留学生としてハワイで勉強中に結婚してオバマ氏が生まれたわけで、別に昔の奴隷制度で連れてこられた人達の子孫では無いことは、オバマ氏が大統領就任前後にかなり話題になったはず。そう言うことを知らずか忘れてか知らないけれど、軽率に言うべき話しじゃ無いでしょうね。その当たりは、話の内容は良いけれど、世の中にはその言葉が部分でしか伝搬しないことを肝に銘じないと。

もう一つ、この会見の中では、日本がアメリカの51番目の州になるという話。これ、個人的には良いアイデアだと思うし、何度か個々にも書いた記憶があるけれど、そうすれば中国や韓国と無意味な摩擦でアーダコーダする必要も無いし。確か昔そういうSFがあって、アメリカの1州になった日本は、経済的にも政治的にも勢力を伸ばして、とうとう日本人の大統領が誕生します。で、その大統領が最初にした仕事が、国名を「日本」に変えると言うような話だったと思う。まぁ、そう簡単にはいかないけれど、将来的にTPPがある程度拘束力ある共同体になれば、連邦とか言う形では可能になるかも。

個人的には、数多くあるメジャーメディアの中の一つ位はちゃんと全発言を引用して、ここは良いここはダメという事をちゃんと伝えるべきだと思うけれど、どうしてもセンセーショナルな部分だけをゴシップ誌のように取り上げることしかしないんですよね。口は災いの元と言うように、言った方に責任はあるのだけれど、それをちゃんと認識していかないと。まぁ、今回もやれ辞任だとかいっているけれど、ちゃんと本来やるべき仕事をして欲しいですよね。国会議員の仕事は、国会議員を辞めさせることじゃ無いんだから。

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