中国が、南沙諸島ファイアリークロス礁に造成した空港に関しての記事。こちらの中国のサイトには、さらに詳しい写真が掲載されていますが、結構予想よりもしっかりした滑走路が造成されていてビックリ。元々は、岩礁しか無かった場所だから、ほとんど何も無い場所に土を持って固めて舗装して建物を建ててと、まぁその執念というか努力には敬服するけれど、でもそれだけのことをやっていたのに誰も(アメリカも)何も出来なかったことの罪は大きいなと言う印象も。
写真を見ると、海側に堤防のようなものが見えるんですけど、それ程海抜というか高さは取れていないですよね。津波対策というか、日頃の一寸した波高にはどうするんだろうか。このあたり、台風もあるだろうし、そう言う時には滑走路全体がほぼ水没状態になるようなきもするけれど。さらに埋め立てた土地だから、当然地盤沈下の心配があるわけで、関空とか羽田とか、今でも沈降しているわけですが、そう言う対策はどうしているんでしょうね。沈んで行った場所には、その都度コンクリートを打ち直して水平を維持するんだろうか。1年後にどの様な様子になっているか、一寸興味深い。
この地域に対しての中国の足場としては非常に重要な基地になるわけですけど、それを維持するコストはかなり大変では無いだろうか。航空機で物資を輸送するにしても、多分毎日ピストン輸送しても間に合いそうも無いし、船舶となると天候によっては結構することもあるだろうし。だいたい、こんな基地を幾つもこの地域に作っているわけで、そうなると維持するだけで忙殺される気がしますが。まぁ、人だけは掃いて捨てるほどいる国だから、どんどん送り込むことに関しては幾らでもどうにでもなるんだろうけど。
さらに言うと、今地球は温暖化で海面上昇していると言われていますが、その上昇との競争も必要になるはず。南太平洋では水没する島もあるわけで、それは単に海面上昇だけで無く潮汐降下により土砂が削られていくことも理由のはずで、それと同じ事がこれらの人口島にも影響するはず。どんどん手を広げるのは中国の勝手だけど、兵站どころか日々の維持にも苦労しそうな場所を増やしてどうするんだろうか。最近感じるんですが、彼らが悪魔のごとく言うところの、旧日本軍のアジア侵攻に今の中国はそっくりでは。日本は、フィリピンだとかマレー半島に沿って南下したわけですが、中国はその真ん中の南沙諸島のど真ん中を自ら突っ切る形で南下していくわけで、旧日本軍以上に兵站に苦労するんじゃ無いだろうか。それはそれで彼らも痛い目に遭えば少しは学習すると思うのだけれど、結局彼らがあしざまに風潮する旧日本軍って、ある意味自らを投影している部分もあるんだろうなと感じますね。だからあれだけ熱心に宣伝できるというのもあるかも。
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