2015年12月23日

客と店主のすれ違い

ネットで見つけた、こんな話題。ある程度高級なお寿司屋さんでの話だと思うけれど、この女性客も女性客だけど、それを受け流せない店主(大将)もちょっと融通が利かないなぁという感じ。

女性に対しては、まずタンスか物ダイエットをしているなら最初からその旨言って、寿司飯を小さくしてもらう、お寿司の代わりに刺身やその他の肴にしてもらうなど、やり方は幾らでもあったわけで、そう言えば良いものを「寿司飯入らない」じゃあ困ります。こういうところはコース(お任せも含めて)だと思うけれど、最初に普通は「苦手なものはありますか」と聞いてくるはずで、その時に「実は斯く斯く然々で」と言えば、普通は対応してくれるもの。そう言う意味で、お客はお客だけれど、一寸した気遣いさえあれば自分も回りも気持ち良く食事できるのに、自らそれを壊しているのがダメ。この女性、一人だったんだろうか、あるいは連れが居たのだろうか。もし連れが居たとしたら、自分だけで無くその相手にも迷惑をかけていることになるわけですからね。

で、店主。こちらも「帰れ」と言うのは簡単だけど、そこで言ったら商売人としては失格じゃ無いだろうか(偉そうに言うけれど)。この女性客、酢飯は入らないと言ったけれど、寿司は入らないとは言っていないようなので、まだ食事はするつもりはあるはず。それなら、「ではお摘まみに変えましょうか」くらいの機転は聞かさないと。勿論、前に欠いたように女性客の言い方に問題はあると思うものの、お客なんて千差万別。某外国人スターは銀座旧米に言って「生物は食べられないから」と言い放ったそうな。で、お店側は野菜寿司等を用意して対応したとか。勿論、お店側としては、それなりに予定を立てて素材を準備して対応しているのだろうから、そう言うことなら予め言って欲しいと言う事もあるだろうし、コースの進み具合に寄っては全く別の対応をしなくてはいけなくなり、手間や準備が大変かもしれない。でも、「帰れ」という前に出来る事はあったんじゃ無いだろうか。

結局、客、店主、どちらの側にしても、一寸した言い方・気遣いが有れば、気持ち良く食事も商売も出来るものが、その「一寸したこと」が少しベクトルがずれてしまうと、逆にとんでもなく不愉快な経験になってしまう、そんな典型例のような気がしますね。

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