昨日等々力競技場で開催された、皇后杯女子サッカー決勝戦。現役引退を発表している澤選手を擁するINAC神戸と、アルビレックス新潟との決勝戦は、前半は0-0で折返し、後半もなかなか得点チャンスが無い中、後半33分にコーナーキックから澤選手のヘッディングシュートが決まり、これが決勝点となって1-0でINAC神戸が優勝。澤選手も、自らの手で勝利を決めて有終の美を飾ったわけですが、正直なところまるでシナリオでも書かれていてその通りに演技したんじゃ無いかと思うくらいの内容。
引退発表の時点では、可能性としては3試合残っていたわけで、誰もがこの決勝戦まで進んで出来れば優勝して引退して欲しいとは思って居たものの、なかなかそれも大変なこと。W杯優勝当時は、INAC神戸の1強時代みたいな様子でしたが、最近では他のチームも力を付けてきていて、INAC神戸もこの皇后杯は2大会振りの優勝ですし。
引退発表後の2試合目は、ご主人の所属する仙台との対戦であったりと、本当に良く出来たフィナーレの舞台だったように思います。やっぱりサッカーの神様、あるいはスポーツの神様は、持っている人には最後まで恩恵を与え続けるのだろうか。まぁ、そう言う「運」を引き寄せる力を、やはり彼女は持っているんでしょうね。W杯での同点シュートだって、見方によってはダメ元で出した足に上手くボールが当たって入った(あれって、確かUSの選手に当たってキーパーの前でコースが変わったんじゃ無かっただろうか)訳で、あれも書こうとしても書けないストーリーでしたし。
気になるのは今後の進路で、彼女自身は以前何かのインタビューで、自分は教わるよりも体が勝手に動くみたいな事を言っていたので、正直なところ何処かのチームの監督というのはどうなんだろうか。名選手必ずしも名監督ならずというのは、結構どのスポーツにも当てはまる法則だと思うけれど、彼女の場合も努力の上に天性のものが大きかった気がするから、結構教えることは苦手な気がします。ライセンス取得等はするし、コーチのようなことはするんだろうけど、どちらかというと指導員というか、普及関係の仕事をした方が、彼女的にも合っているだろうし、彼女の知名度を考えると一つのチームに固定されるよりも、協会としてもメリットが有るんじゃ無いだろうか。彼女の勇姿はこれで見納めですが、これからは何らかの形でさらに優秀な選手を発掘する仕事をしてくれたらと思います。持ってる人の御利益を、少しでも後輩に...
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