2015年12月4日

長寿の薬

余りにうまい話で最初は嘘だと思った、寿命が120歳に伸びるかもしれないという記事。しかも、その寿命延命の薬が特別なものでは無く、昔から糖尿病の薬として使用されていてコストも1日8円という便利さ。人の寿命を決定する要素としては、染色体の中の「テロメア」が有り、これがもともと120~130歳位の寿命を持っているものが、細胞分裂と共に短くなり、80歳位が人間としての寿命になっているというもの。一応、そのテロメアを保護する薬も実用化されているようですが、それとの整合性はどうなるんだろうか。両方を併用したら、120歳位迄平気に寿命が延びる時代になるんだろうか。

出来れば長生きして、色々なことをやってみたいと思っている以上、是非ともこれらの薬が実用化されて利用出来るようになって欲しい半面、これまでの平均寿命80歳代が仮に100歳とか120歳代になるとすると、年金、医療保険、食糧問題、就労問題、一気に問題が発生しそう。場合によっては、例えば100歳を過ぎたら自分の意思で安楽死を選択できる自由等も普通に検討されるかもしれない。

一方で、これまで30年くらいで技術や知識の蓄積が終わって次の世代に渡していたものが、さらに20年とか30年とか継続して拡張することが出来るしたら、新発見や技術革新のスピードもさらに加速されるかもしれない。元々人の寿命は40歳代位だったわけで、親子二世代の知識伝達歯科で機無かったことが、さらに寿命が延びて三世代で共同生活が出来るようになることで、祖父母の代の知識が子供や孫に伝わり、さらに孫の面倒を祖父母が見ることで子供世代が活躍することも可能になり、そう言うサイクルが確立された近代が文明文化の爆発が発生した理由とも言われています。それが、四世代とか五世代位まで共同生活するとなると、さらに爛熟するか、あるいは一気に核家族化が進んで衰退するか、結構微妙かもしれないけれど。

臨床実験の結果がどうなるか分かりませんが、個々で人間の寿命が延命されることで、何か新しい世界のブレイクスルーが生まれたら嬉しいですよね。それこそ、ワープ技術とか反重力技術とか(笑)。

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