2015年12月16日

それって民主主義否定

SEALDsがReDEMOSなる団体を立ち上げて(名前を追加しただけ?)、政策提言をしていくそうな。「ReDEMOS」ってなんだと思ったら、"Re" (Response? Reply?) を"DEMOS"=Democracyにするという意味らしいけれど"S"ってどこにあるんだよ(笑)。Democracyじゃなくて、Demonstrationじゃないのか? 複数形の"S"? でも、それならSEALDsのように小文字にしないのだろうか。というか、Democracyって不可算名詞だし。

で、彼らが主張している内容を見て目眩が。特に、

「多数派が立憲主義を蹂躙し、民主主義を無視した議会運営を強行した場合、それが明確に違法となる制度をあらかじめ準備しておかなければ、「良識無き多数派」に対して無防備な統治機構となってしまう以上、一定の法的措置が必要です。」

それって「民主主義の否定」だし、そう言う仕組みを世の中では「独裁」と言うのだが。世の中に「完璧完全な民主主義」は有り得ないと思うけれど、色々なあいでの中で一番公平で効率的なのが「多数決」だろうとは思うわけです。議員民主主義システムの上で、その代表者が多数決で決めていくことは、彼らの中である程度のバイアス(党利党略)が存在すること確かだけれど、仮に不満があれば次の選挙で後退させることも出来るわけで、そう言う意味で時間や手間は掛かるけれど、一番民意を反映していると言えるシステム。そりゃぁ、間違って民主党なんかを選んでしまって暗黒の3年半何ていうこともあったけれど、そう言うことを経験してより慎重に良い議員を選択していくことも出来る訳です。

彼らが政治に興味を持ち、何らかの具体的な行動をしていくことは、それこそが民主主義の一部である政治システムの活性化という意味で望ましいと思うけれど、先ずは自分達の考えとは反対の考え、異なるアイデア、相手の主張を先ずは吟味して、自分達の意見との相違点を明確にして、その相違点を妥協する方法を考えるのが「民主主義」じゃ無いだろうか。自分の意見を通すのだけが「民主主義」では無いはず。相手の意見を否定する方法は、決してでも参加者の人数でも無いし、Twitterの書き込み数やフォロワー数ではなく、相手のどこが良くてどこが悪いから、自分達の意見・アイデアの方がより多数に利益享受できるという「説得」出来るものを持たないと。言ってみたら、情報リテラシーと同じなんですよね。垂れ流された情報を鵜呑みにするのでは無く、「ここが変」とか「ここは本当だろうか」という疑問を先ず持たないと。そう言う意味で、彼らの行動の裏には胡散臭さを感じてしまう。

もっとも、そう言うことを知ってか知らずが、いい大人が、既存政党が秋波を送って、自分達への利益誘導をしようとしているのは、もうみっともないの一言なんだけど。

0 件のコメント:

コメントを投稿