2015年9月1日

wena wrist

SONYがクラウドファンディングで始めた、ベルト部分にFeliCa機能等を組み込んだアナログ腕時計タイプのデバイス。これまでの腕時計型デバイスは、時計本体に機能を組み込んでいたので、その時計全体が必要でしたが、このwena wristはDバックル部分に回路を組込、金属ベルトの一部にバッテリーが入っているので、実は金属ベルトだけでFeliCa機能を使うことが出来ると言う優れもの。アナログ時計も、一般的なベルトを接続するラグが無くて、円形の保持部分に丸い時計を填め込む感じ。アナログ時計部分とデジタル部分の連携機能が無いのであれば、普通の時計と同じようにラグを付けて、ベルトだけ独立させれば良いと思うのだけれど、何かビジネス的な理由が有るんだろうか。

個人的にはDバックル部分に機能を集約して、普通の時計のDバックルと入れ替えて利用出来るようになったら「買い」ですよね。ただその場合、私のように複数の腕時計を持っていて使い分けているときに、どの時計でも利用出来るように複数のDバックル間でデータ同期が出来、どの腕時計を利用してもFeliCa機能やその他の機能が同等に使用出来るようになること。例えば、スマホ側にそう言う管理機能とマスターデータが入っていて、使い始めるときにスマホからその日に使用するDバックル内のFeliCaにマスターデータをダウンロードして使うとか、そんなユースケースでも良いのだけれど。

一番簡単に実現しようとするならば、リストバンドのような新しい形のデバイスを作れば良いわけです。ただ、そうすると腕に装着する新しいデバイスが登場するわけで、それが根付くまで時間が掛かる。腕時計と一体化すれば、そう言う懸念は無いわけですよね。個人的には使いやすい形であれば、新しいリストバンドタイプのデバイスでも良いけれど。

ところでDバックル部分に機能やセンサーを集中させると、FeliCaを使うときにこんな感じでタッチする必要があります。出来ない姿勢では無いけれど、例えば電車の改札通過の時には面倒ですよね。一番使いやすいポジションは、写真の状態から反時計回りに90度回転させた位置、手をグーで握りどんと机を叩くような感じかな。そっちの方が自然な動作になると思うんですが。

いずれにしても、まだまだ発展途上だと思うけれど、やっぱりSONY、という感じの製品です。

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