2015年9月20日

居心地が良すぎるのも...

Diamond Onlineに掲載されている、ハーバードビジネススクルーのジェフリー・ジョーンズ教授のインタビュー記事。この記事以前の記事も示唆に富んでいるけれど、今回のある意味結論、「なぜ日本人は内向的なのか」という問いに対しての回答が的を射ています。「日本社会が非常に快適だから」。そりゃそうだ、今の生活が100%の満足度では無いにしても、60%位の満足度であれば、わざわざそこから出て苦労しようなんていう気持ちは先ず起こらないだろうから。やはり、満足度が30%とか20%位の厳しい環境になれば、別の場所でとか何か新しいことで一攫千金をと思うだろうし。世界を見ると、中国系とかそれよりは少ないけれど韓国系の人間は必ず見かけるけれど、あれってやはり国内に不満が大きいから外に出ていくんだろうなぁ。

で、幾ら来ないが居心地が良くても、やはり新しいことにチャレンジする心意気は人様なわけで、その動機付けをどうするかというのは、これからは国家的な戦略になるのでは。まぁ、先の説明に寄れば国内外心地悪くなれば嫌でも外に出ていく人が増えるだろうけど、そうなると国内に残る人が溜まらないし、国自体の存亡にも変わってしまいます。具体的に「何」というアイデアがあるわけでは無いけれど、何かインセンティブのような物が必要かも。例えば、国外で成功した場合には、国内の税制が有利になるとか、あるいは国として何か補助金とか技術サポートをするとか。

それと、この記事の中では指摘されて居ないけれど、日本国内にもそう言うチャレンジする機会、仕組みを作って、逆に海外のやる気のある人材とか組織を国内に引き込むことも重要ですよね。それによって、日本自体がさらに活性化されるし、逆にそれが日本人が外に出ていくための一つの動機付けになるだろうし。海外への支援となるとなかなか大変だけれど、日本国内でのサポート体制の充実というのは今でも直ぐにできるだろうし、地方単位でも活性化の一つとしてやっても良いだろうし。最近よく見るけれど、廃校になった校舎を利用してベンチャーやインキュベーター用の低価格でのレンタルオフィスに転用することが多いけれど、ああいったインフラ整備や融資措置などと組み合わせたら、地方の場合は一般的に生活費が低いから地方で起業する人も増えるのでは。特に日本の場合、国内の流通網も整備されているから、物作りであっても全国や場合によっては世界に出て行くことも可能だし。

でも結局は、そのぬくぬくした生活に満足して舞う一人一人の気持ちの問題なわけで、それをどの様に次のステップへのモチベーションとして活性化させるか、それを見つけるのが重要。一番重要なのは、それが人から与えられたものでは無く、小さくても良いから自分で見つける事なわけで、そう言う気持ちを少なく体も良いから持とうという気持ちを維持しないとダメですね。自戒を込めて。

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