2015年8月3日

集団的自衛権と虐められっ子

安保法制に関して、世の中は「徴兵制反対」「戦争反対」一色みたいな雰囲気なわけですが、凄く素朴な疑問として、その中心となる「集団的自衛権」って、日本だけが取り入れようとしているわけじゃ無いですよね。代表的なところでは、NATO何てまさにその為の集団である訳で、何も日本だけが突出して何かやろうと言うことじゃ無い。勿論、単純に他国と連携したから大丈夫というわけでは無くて、他国の自由で日本も何か犠牲を払う事態が発生する可能性が生まれるわけで、そこに認識の大小はあるにしても「日本が犠牲になる=自分が犠牲になる」みたいな悲観論を広げていって、だから反対という意見が出ている気がします。

自分の意見を言うことは自由だから、反対・賛成どちらを主張しても良いわけだけど、反対派の人の理由を聞いていると、皆さん「日本が戦争を出来る国になる」という言い方をするんですよね。「戦争が出来る国」という定義が不明だけれど、多分70年以上前の太平洋戦争や其れ以前の戦争の時のように、他国に進出して戦うことを想像しているんだろうけど、正直なところ今の日本がそこまで愚かだとは思えない。さらに言えば、今の日本の戦力を見てみれば、局地戦位は何とかなるだろうけど、以前のように他国に進出していくだけの力は無いでしょう。大体、昔戦ったロシアとか中国なんて、今では日本以上に戦力を保持しているし、大体核兵器を保有しているわけですから、下手に手を出せば(出さなくても?)核の報復があり得ます。韓国には、もうあれだけ嫌がらせをされているわけですから、もう未来永劫関わらないのが正解。後の東南アジア諸国、アジア太平洋諸国とは、別に戦う必要性など無いわけだし。可能性のある場所として、日本の生命線「石油」のある中東地域への派遣が言われているわけですが、確かにこの地域への派遣の可能性はあるかもしれませんね。それでも、じゃぁ日本が戦前のように石油資源を狙って進出するかというと、そんなことはもう不可能なわけで、今は当地の石油産出国やオイルメジャーの力で以前よりも格段に巨大化しているから、日本掛かりにそんなことをしようとしたら、直ぐに石油が止められてアウトでしょう。

それよりも日本が心配すべきことは、「戦争を仕掛けられること」でしょうね。国境問題が1番分かりやすいと思うけれど、北方領土にしても、竹島にしても、尖閣諸島にしても、島国だから日本国内での認知度は余り大きくないけれど、あれがヨーロッパのように地続きの場所を占拠される、侵犯されていると言う事だったら、また認識も変わるのでは。「日本は9条を守っていれば戦争に遭わない」と言っているのは「生徒は学校の規則を守っていれば虐められない」と言っているのと同じ事だと思うけれど、実際そう言う大人しい子供に虐めが集まったりするのが現実。彼らのデモとか見ていると、何か「学校では虐めはありません」と行っているうちに犠牲者が出てしまうような状況が、ふと浮かんできてしまう。虐めを解決するには、一つは自分自身が強くなって相手を倒すこと。でも、それは今の日本では駄目だというのであれば、回りの人や先生に助けを求めるべきで、それすらも駄目だというのであれば、どうやって行けば良いのか。あそこでシュプレヒコールをしている人達って、多分そう言う経験は無い人達ばかり何だろうな。それも、ある意味平和な証拠なんだろうけど。せめて「日本に集団的自衛権を持たせないために、世界中から争いを無くそう」とでも言うなら、まだ説得力はあるんだけど。そんなこと言っている人っているんだろうか。取りあえず中国へは一言言わないといけないと思うんですけどね。

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