2015年8月24日

罵倒とディベート

まぁ、この産経新聞の記事に書かれていることが全てなんだけど、様々な意見を持った人が自分の意見を主張することは自由だし民主主義社会では重要な事だけれど、その主張に何らかの論理なり説得できる説明が無くて、ただただ相手を罵倒するだけなのは「意見」でも「主張」でも無い、単なる罵詈雑言であり、言ってみれば個人なりその組織なりを対象としたヘイトスピーチだよなぁ。

アメリカだと"debate"(討論)が一つの教育項目になっていて、色々な話題について個人対個人なりグループ対グループで、自らの主張の正しさと相手の主張の不備を討論して、どちらの主張が正しいか、寄り利益があるか、寄り望ましいかという話し合いを教育されますけど、日本ではそう言うことはやりませんよね。其れ以前に、日本では「プレゼンテーション」という事も苦手で、人に対して何かを「伝える」という行為って、日本人は苦手じゃ無いでしょうか。まぁ「以心伝心」という言葉とか「あ、うん」という言葉があるくらいだから。

で、そう言う討論の時、あるいはプレゼンの時でも同じですけど、反対意見を持った相手を納得させるデータの裏付けが先ず必要。特に定量的に何か説明できれば、それが一番良いわけですが、逆に一番やってはいけないことがこの記事のように、相手を根拠の無い理由で罵声するだけのこと。ディベートなら、この時点でアウト、負けが決定ですよね。まあ、このSEALDsにしても、「反対している若者グループがいる」という既成事実を作るためだけに組織されたものだと思うから、彼らに何か論理的なあるいは定量的な議論を期待する方が間違っているとは思うけれど。

まぁ、この集会に呼んだ、連合にしても彼の意見に「なるほど」と納得しているんだろうか。そんなことは無いとは思うけれど、もし少しでもそう思っているとしたら、あの組織も先が見えたなと言う雰囲気ですね。まだまだ日本経済は不安定な要素が有り、安定しているとは言いがたいけれど、それでも徐々に株価も上がり、給与も上がり、設備投資なんかも増えてきていて、少なくとも彼らが応援している民主党政権時代よりも良くなっていると思うんですが、その事は彼らはどう評価しているんでしょうね。仮に、この瞬間に安倍政権から岡田民主党政権になったら、本当に今よりも良くなると思っているんだろうか。本当にそう考えている人がいるとしたら、日本ってほんと平和だなぁと思ってしまう。

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