フジテレビ・池上氏の特番で、資料として使用した韓国人へのインタビュー映像の吹き替えで、その場面で話している内容とは異なる和訳が使用されたという問題。フジテレビ側は、その使用した映像とは異なる場面では実際にそう言う発言をしていたが、編集段階で見落とした、と言う説明を掲載しています。たまたま、韓国語も日本語も分かる人が編集していれば、言っていることと放送している内容が不一致と言う事も気がつくでしょうけれど、中々そういう都合の良いケースも無いでしょう。と言うか、私は韓国語は分からないので今回の場面では気がつかないだろうけど、英語でインタビューしていて、それに対して日本語の吹き替えとか日本語字幕を表示する場合、結構話している内容と吹き替えの内容がずれている、違っていることがあります。
と言うか、日本語で話している内容を、最近は字幕で同時に掲載することも多いのですが、字数制限の関係からか結構は背負った内容になっていることも多く見られます。その中で個人的に気になるのが、インタビューでは「お客様に」と丁寧に話をしていても字幕では「お客にたいして」と突っ慳貪な言い方になっているような場合。あれ、字幕だけ見たら凄く失礼な話し方をする経営者だな、と誤解されるんじゃ無いかと何時もハラハラしています。
映像放送の場合、どうしても画の威力というものがあるので、見た目的にも繋がり的にもインパクのある、あるいは見た目の綺麗な部分を使用したいという気持ちはよく分かります。ただ、その場面と流れる音声が丁度ベストな状態で録画できるかというと、中々そう言うことも少ないでしょう。となると、日本語の場合だと視聴者は映像と字幕のずれは直ぐに分かるけれど、外国人インタビューなどは多少は修正・演出しても、と言う気持ちがあるのかもしれませんね。
それが、放送の範囲内で許されることなのかどうかはよく分からないけれど、結局どんなに「真実」を伝えると岩テレも、それがライブ映像では無く一旦録画されたものを使う以上は、何らかの加工が加わった「映像」だという事を視聴者側も認識する必要があるかも。良くプライバシーの保護のために、映像や音声を加工して放送する事がありますが、あれだって観ている側にすれば、だれが何を言っているのか分からないわけで、役者さんが演じていたとしても分からないわけです。ただ、「放送局がそう言っているのだから正しいのだろう」という認識で見ているだけ。だから、一旦私のように疑心暗鬼になると(笑)、なかなか信じて貰えなくなるでしょうね。そう言うリスクも放送局側はちゃんと認識しないと。
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