2015年4月23日

貿易黒字

3月の貿易終始が黒字になったという記事。円安による燃料輸入コストの低下もありますが、最大の要因は2月の春節で日本に大挙して爆買いをしていった中国人観光客の様子。その春節ほどでは無いけれど、3月4月は日本の「お花見」ブームもあったし、5月はメーデーのお休みがありますから、ある程度観光需要は見込まれるのでは。それに、以前のように家電製品とか洗浄式便座と言った固定した商品への人気だけで無く、最近では免税範囲の拡大も有り、化粧品とかスナックとか、季節で内容が変わるものに人気が集中しているようなので、冬から春、春から夏、夏から秋、と、季節毎に売れ筋商品が変わるので、その点でも継続した観光需要購入需要が期待出来る気がします。大体、化粧品とか食料品って、消え物ですからね。家電製品のように一度購入して何年も使えるようなものじゃ無く、数ヶ月すれば使用して無くなるもの。そうなれば、また日本に来て購入したくなるでしょうし。

この貿易収支というものも、経済の状況を見る一つの指標だと思うけれど、日本は巷で言われるほど「輸出に依存した体質」では無いと言う話も聞きます。それでも、海外に製品輸出をして国内企業が潤い、それが国内の市場に波及することで、国内経済が活性化されて、多くの人も「ゆとりが出来る」と感じることが出来るわけですから、この状況を出来るだけ維持できるようにしないといけないのも事実。その為にも、先ずは国内で活動する企業が外に目を向けて挑戦する気持ちを持たないとね。日本で伸び悩んでいるものを、そのまま海外に持っていても売れないことが殆どなわけで、外に出るなら出るだけの覚悟と工夫もしないと。円安の今は、その最大のチャンスなわけですから。

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