2015年4月23日

ANA連邦

破綻したスカイマークのスポンサーにANA HDが決まったというニュース。新聞記事に書かれていて初めて気がつきましたが、確かにスカイマーク以降の新興航空会社はANAの支援を受けて現在に至っていますね。先ずはAIR DO、ソラシドエア(スカイネットアジア航空)、アイベックス、スターフライヤー、そしてスカイマークですからね。LCCだって、ピーチとバニラを抱えているし。

今回スカイマークがANA HD傘下に入ることで、航空業界の第三極が無くなると言われているけれど、自分達の世代だと、JAL(日本航空)、ANA(全日空)に、TDA(東亜国内航空、後に日本エアシステム/JAS)があって、暫く国内線中心に運航していたんですよね。この三社が、長く日本の航空会社として空を飛んでいたけれど、どうしても規模で劣る日本エアシステムは経営に行き詰まり、最後はJALに吸収されて消滅するわけですが、その後遺症が後にJALの破綻に繋がるという皮肉も。その経緯を考えると、良くも悪くもJAL/ANAの二大航空会社の体制を崩すには並大抵の事では無理でしょうね。JALが破綻してその体制が傾いたときに、スカイマークがもしかしたら盛り返すかなと言う期待もあったけれど、結局A380やらA330やらと、一寸迷走してチャンスを失ったような気がします。後個人的にどうしても納得できないのが、大手二社に対抗して安い料金でそれなりのサービスと言うスカイマークのコンセプトは良いんだけど、その為に新規路線に就航しても採算が取れないと直ぐに撤退したり、撤退しないまでも季節毎にスケジュールが変わったり、一企業だから利益追求は当然としても、公共交通機関としての責任というか信頼が無かったんですよね。JALにしてもANAにしても、地方路線をある程度赤字でも運航しないといけないのは、免許やら色々な理由もあるんだろうけど、底はある程度の責任感を感じていたけれど(JALは破綻が決まったときに、スリム化の名目でそう言う不採算路線をばっさり切って一寸不信感が生まれたけれど)、そういう部分はどうなのよといつも感じます。

羽田の発着枠の事情で、ANA HDの出資比率は19.9%と大人の対応だけど、その他のサポート企業との事実上の合わせ技で、これからの運航に付いての主導権はANAが握って行くんでしょう。スカイマークの自主性を尊重すると入っているけれど、競合する路線での運賃設定などでは影響が無いわけが無いと思うし。ところで、新しい社名はどうなるんだろうか。「スカイ」は残したいと言っていたので「スカイなんちゃら」が一番ありそうだけど、なんかしっくりくるアイデアが沸いてこない。これからのコードシェア、マイルやAMCとの関係で、もしかしたら登場する機会が有るかもしれないけれど、うーん、どうだろうか。静岡空港の路線が、スカイマークに振り返られたら嫌だな(笑)。

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